島根県邑南町に百年続く「垣崎醤油」さんを視察。棲みついた糀菌たちが天井裏で息をひそめる醤油蔵。蔵によって棲む菌が異なるというのも神秘です。
仕込み中の醤油を混ぜると微かに声が聴こえる、ピチ、ピチ、ピチ……、菌が生きてる不思議の世界。
醤油を搾る工程もみることができました。樽の中で出来た醤油を厚い布に包んで、圧縮。火入れしていない生醤油、舐めてみたらたまらない味わい。
しぼりカスは、牛の飼料や畑の肥料に。決して無駄にしません。
広島駅近く、世界約80カ国を歩いた女性がオープンしたカフェ「あかいはりねずみ」。彼女は海外からの旅人を自宅に泊めるカウチサーフィンもやっていて、このたびはスェーデン人夫婦を受け入れ。受け入れの条件は「スェーデンの家庭料理を作ってくれること」。そのようないきさつで、昨夜カフェにてお二人を囲んで食事する「スェーデンナイト」が開催されました。ご夫妻がスェーデンの料理を作り、広島在住の私たちは日本のsoul foodを持ち寄り。さまざまな発見がある食の交流、同じテーブルを囲んで笑い食べれば国境など消えてなくなります。
アンナが作った「ヤンソン氏の誘惑」ポテトと玉ねぎ、アンチョビの上に牛乳をかけてオーブンで焼いた料理。スェーデン伝統のクリスマスの定番家庭料理。使うアンチョビは辛さのなかに甘みがあるスェーデン産でなくてはならない(アンナ談)。
夫のダンが作ったのは、ミートボール。リンガン(こけもも)のジャムを添えていただきます。スェーデンでは「肉にジャム」がポピュラー。