きょう2日は半夏生。夏至から11日目、昔はこの間に田植えを終えた農家さんたちが、田の神様に感謝し互いの労をねぎらったと言います。この日のご馳走は香川ではうどん、福井ではサバ、奈良では餅・・・と、地方によっていろいろ。生活の真ん中に食があり、食が意味を持っていた時代のことです。写真は、庭でいつの間にか消えてしまった半夏生。「やはり野におけ山野草」ですが、浴衣姿の美人の風情をもつ涼やかさでした。
こんな道をみつけると、歩いてみたくなります。歩きたい気持ちが、とても抑えられません。歩いて、また新しい光と風にふれ、新しいなにかをみつけることができます。流れる水の音、名も知らない草の花、深い緑の匂い。
それが、まさに生きていることのよろこび。
土と、光と、水と、緑がなければ生きていけない。
じぶんが生物だという感覚が、研ぎ澄まされるのです。
この道をいけば、なにがあるんだろう。
はずむ気持ち、それだけで幸せ。