シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2010年6月12日

 

 「テレーズ・ベラール」1879年 クラーク美術館(写真は弐代目青い日記帳さんのブログより拝借)

青色が美しいルノワールの肖像画。当時は革新であった印象派も、いまは古典。

幾世紀をこえてあるものは、見るものの心を揺り動かす力があります。

各地の美術館を巡り、本物を目の前にしてつねづね思うこと。

消えてゆくものと、残るもの。この胸に残るものが、あしたを生きる火種です。

絵と音楽と、本と映画と、野菜と、そして愛すべき人たち。

みて、ふれて、だきしめて、生きていく火種をゆたかに燃やします。

 

 P6110120

 

で、いま読んでいるのが乙川優三郎の「武家用心集」。

武士とその家族を描いた時代物の短編集ですが、とにかく綴られた日本語が美しい。

たとえば、しずれの音。白い花が匂うような響きです。

 

 P6110122

 

江戸の武家人の覚悟ある生き方に、姿勢を正しながらページをめくってる間に、

裏の畑では、ピーマンが実をつけました。

雑草生え放題の「親はなくとも子は育つ農法」で、ナスやカボチャも花をつけて順調。

その様子は、また後日。

2010年3月5日

インビクタス

また、いい映画をみせてくれました。

ハリウッドの良心、クリント・イーストウッド監督の「インビクタス~負けざる者たち」。

 27年という長い監獄生活を送った後に、南アフリカに和平をもたらしたマンデラ大統領の話。

長く対立してきた白人と黒人の和解をめざしてのぞむラグビーのワールドカップ。

和解のための戦いを軸に物語は展開します。

南ア生まれの白人であるチームの主将は、考えます。

いわれなき罪で半生を牢獄に閉じ込められながら、なぜ我々白人を赦せるのか、と。

マンデラは詩に書いて彼に託します。自らを支配し、制するものは自らの魂である、と。

復讐ではなく、和解と赦しを。予定調和的にもなりそうなストーリーなのに、

イーストウッドは、生きるべき姿をくっきりと描いてみせてくれます。

マット・デイモンたち選手役も、実にいい顔で演じていました。

憎んじゃいけない、怨んじゃいけない。自分の魂が汚れるから。

これは親鸞の教えでもあります。

またひとつ、ハッピーの種みつけました。

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