また、いい映画をみせてくれました。
ハリウッドの良心、クリント・イーストウッド監督の「インビクタス~負けざる者たち」。
27年という長い監獄生活を送った後に、南アフリカに和平をもたらしたマンデラ大統領の話。
長く対立してきた白人と黒人の和解をめざしてのぞむラグビーのワールドカップ。
和解のための戦いを軸に物語は展開します。
南ア生まれの白人であるチームの主将は、考えます。
いわれなき罪で半生を牢獄に閉じ込められながら、なぜ我々白人を赦せるのか、と。
マンデラは詩に書いて彼に託します。自らを支配し、制するものは自らの魂である、と。
復讐ではなく、和解と赦しを。予定調和的にもなりそうなストーリーなのに、
イーストウッドは、生きるべき姿をくっきりと描いてみせてくれます。
マット・デイモンたち選手役も、実にいい顔で演じていました。
憎んじゃいけない、怨んじゃいけない。自分の魂が汚れるから。
これは親鸞の教えでもあります。
またひとつ、ハッピーの種みつけました。