「テレーズ・ベラール」1879年 クラーク美術館(写真は弐代目青い日記帳さんのブログより拝借)
青色が美しいルノワールの肖像画。当時は革新であった印象派も、いまは古典。
幾世紀をこえてあるものは、見るものの心を揺り動かす力があります。
各地の美術館を巡り、本物を目の前にしてつねづね思うこと。
消えてゆくものと、残るもの。この胸に残るものが、あしたを生きる火種です。
絵と音楽と、本と映画と、野菜と、そして愛すべき人たち。
みて、ふれて、だきしめて、生きていく火種をゆたかに燃やします。
で、いま読んでいるのが乙川優三郎の「武家用心集」。
武士とその家族を描いた時代物の短編集ですが、とにかく綴られた日本語が美しい。
たとえば、しずれの音。白い花が匂うような響きです。
江戸の武家人の覚悟ある生き方に、姿勢を正しながらページをめくってる間に、
裏の畑では、ピーマンが実をつけました。
雑草生え放題の「親はなくとも子は育つ農法」で、ナスやカボチャも花をつけて順調。
その様子は、また後日。