シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2008年6月16日

bosatu.jpg

 

このたびの鎌倉散策の発端は、東京国立博物館の「薬師寺展」に出展の菩薩像。
ひと目観たくて、東京行きの飛行機に乗った次第。
菩薩像とは、白鳳時代の超傑作である日光菩薩と月光菩薩の2体。
普段は、奈良薬師寺金堂で薬師如来の両脇にペアで立っておられる。
それがこの度、光背(背中のオーラの板)をはずされ、如来様を残しての特別出張。
正面からだけでなく背中も、ぐるり360度の角度で観ることが出来るとあって、
テレビや雑誌でも大々的に取り上げられた。
技術が発達した今も、このレベルを超えるものをつくることは不可能といわれる
わが国の仏教文化の至宝。
その移動と運搬にあたっては、日本通運の美術部が1年余りを費やしてプランニング。
テレビカメラが追った、その一部始終も大変興味深かった。
で、間近で仰ぎ観た菩薩様は、優美で、力強く、量感のある肉体が美しかった。
千三百年の歳月、どれだけの人が病気平癒を願って、手を合わせたことか。
「年に2度のお身ぬぐい(掃除)の時、同じ銅でつくられた他の仏像とはまったく違う
金属の冷たさのない、温かみを感じる」とは、薬師寺のお坊様の弁。
ちなみに菩薩とは、悟りをひらいて如来になるために修行をしている者の姿。
悟りをひらく前の釈迦をモデルにしているため、古代インドの貴族の格好をしている。
腰をわずかにひねった姿は、インド舞踊で使われる伝統的なポーズ。

2008年6月14日

ajisai.jpgyamaboushi.jpgiwagarami1.jpg

 

朝、JR北鎌倉駅に降り立ち、寺散策をスタート。
そぼ降る雨のおかげで思ったよりも人手は少なく、
山の緑が濡れて美しい。
駅前にある円覚寺をゆっくりと歩き終えて、
ランチの予約時刻まで小一時間。
さてどうしよう。と、東京在住の友人Kが
「東慶寺に行ってみない?」と提案。
行く予定のなかった小さな寺だが、
訪ねてみると、鎌倉散策の中で一番深く印象に残った。
こじんまりとした山門をくぐると、境内の緑が山の緑ととけあって美しい。
名前を言いあてながら巡るのも楽しい山野草の小径も、
山あじさいも、きちんと人の手が加えられていながら、
のびのびと自然な風情で実にいい。
ヤマボウシも、かつて見たことのない枝ぶり(写真中)。
そして圧巻は、お堂の裏山の岩肌をおおう「岩がらみ」の花だ(写真右)。
まさに今が見頃で、正午までという見学の時間制限にも間に合った。
息を呑むような美しさを、写真で写しきれないのがとても残念!
元は鎌倉時代に開かれた尼寺で、縁切寺として多くの女たちを救った歴史をもつ。
縁切寺には「縁切寺法」というものがあり、寺に駆け込んで3年間修行を積めば、
夫と離縁できたという。
6月初旬に鎌倉を訪れる機会があれば、ぜひ!
山門で写真を撮ろうとしたら「縁起が悪いから」と
友人Kが止めた。

Page 92 of 94« First...1020309091929394
 
11月 2024
« 8月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

*最新記事*



*カテゴリー*

晴れときどきのコト

ホームきょうの幸せごはん晴れときどきのコトお話しましょ食と農
花井綾美活動ファイルお問い合わせ
Copyright C Ayami Hanai All Rights Reserved.