朝、JR北鎌倉駅に降り立ち、寺散策をスタート。
そぼ降る雨のおかげで思ったよりも人手は少なく、
山の緑が濡れて美しい。
駅前にある円覚寺をゆっくりと歩き終えて、
ランチの予約時刻まで小一時間。
さてどうしよう。と、東京在住の友人Kが
「東慶寺に行ってみない?」と提案。
行く予定のなかった小さな寺だが、
訪ねてみると、鎌倉散策の中で一番深く印象に残った。
こじんまりとした山門をくぐると、境内の緑が山の緑ととけあって美しい。
名前を言いあてながら巡るのも楽しい山野草の小径も、
山あじさいも、きちんと人の手が加えられていながら、
のびのびと自然な風情で実にいい。
ヤマボウシも、かつて見たことのない枝ぶり(写真中)。
そして圧巻は、お堂の裏山の岩肌をおおう「岩がらみ」の花だ(写真右)。
まさに今が見頃で、正午までという見学の時間制限にも間に合った。
息を呑むような美しさを、写真で写しきれないのがとても残念!
元は鎌倉時代に開かれた尼寺で、縁切寺として多くの女たちを救った歴史をもつ。
縁切寺には「縁切寺法」というものがあり、寺に駆け込んで3年間修行を積めば、
夫と離縁できたという。
6月初旬に鎌倉を訪れる機会があれば、ぜひ!
山門で写真を撮ろうとしたら「縁起が悪いから」と
友人Kが止めた。