シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2011年7月30日

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さて、東京2日目。

六本木の国立新美術館で開催中の「ワシントンナショナル・ギャラリー」展を観る予定。

いつものように浜松町のモノレール駅改札口のロッカーにバッグを預けて

手ぶらになって東京散歩の準備はok。

地下鉄で六本木東京ミッドタウンへ向かいます。

きょうも曇り空、気温も低めで散歩には好都合。

 

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六本木の東京ミッドタウンは3つのゾーンから構成されています。

おしゃれなブランドショップが並ぶ「ガレリア」カフェやレストランなど飲食ショップが集まる「プラザ」

そして都心にいることを忘れさせる緑の癒しの森「ガーデン」。

きょうは美術館へ行く以外予定はないので、ここでゆっくりと過ごすことに。 2-4 (2) 2-5 (2)

 

プラザ内でひときわ目をひくのが羊羹のとらや

店の構えの洗練されていること!ホームページを見ていただくと分かりますが、

「文化」とはどういうものかということをよく知る企業です。

この日もショップ内で「和菓子を聴く展」。

菓子の名、意匠、味わいから連想される情景を音楽で表現するというもの。 2-6 (3)

 

曲目は「夜の梅」「水の宿」「残月」ショップ内、菓子と一緒にヘッドホンで聴くことができます。

菓子の意匠も美しく、四季の自然を写す和菓子の美を再認識します。

 ●

 と館内に、1枚のポスター。ガーデンエリアにあるミュージアム「21-21」で、

三宅一生企画の「東北の底力、心と光」展。さっそく行ってみることに。

 

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地に寝そべった形のミュージアムは安藤忠雄の設計、

まるで住居表示のようなサインはミュージアム名の「21-21」。

 

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東北の伝統的な手仕事にインスパイアされた服飾デザイナー三宅一生。

和紙、からむし織り、ホームスパン、こぎん刺しなど

身のまわりの自然を素材に生活品を紡ぎ出した東北の人たちの知恵と根気。

長い冬に培われた手仕事は堅牢でしかも美しい。

その優れた文化が震災によって絶やされることのないようエールがおくられます。

ベニバナ染めのウールのセーターの色の美しさ、

木の皮をそぎ撚って糸にして織り上げる科布の力強さ。

気の遠くなるような緻密な手仕事を見ながら、

もう一度機を織ってみたくなりました。

実は10年ほど前には趣味の織りだったのですが、

義父の介護で中断。そのまま織機は埃をかぶったまま。

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ミュージアムの裏手、20メートルもあろうかと思われる横長の1枚ガラスがはめこまれています。

以前ミュージアムの工事を追うTVのドキュメンタリーで、

ガラスが重みでたわみ職人を泣かせる場面を思い出します。

たしかに内からみると、横長に切り取られた風景はきれいなのですが。

 ともあれ、銀杏、桜、楠など大樹が青々と繁るガーデンを抜け、国立新美術館へ。

新しいビル群のなかに庶民的な町並みが残る、そのコントラストが楽しい通り。

 

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ミッドタウンから歩いて5分、国立新美術館へ。

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 正面左のまるい建物、前にも書きましたが 1千万円かけて造られたカサ置き場。

設計者の自己満足、国税の無駄使い。

 ワシントンナショナルギャラリーは、

アメリカの実業家アンドリュー・メロン氏が建てて国に寄贈した美術館で、

以後、個人が寄贈する作品で充実してきました。

このたび展覧会のために海を渡ってやってきたのは印象派の作品90点。

通常所蔵作品の貸出は1度に9点までと決められ、この度は例外中の例外。

前代未聞、これより前にも後にもない展覧会だといいます。

キャッチフレーズは「これを見ずに印象派は語れない」。

その通り、珠玉の作品がずらり。

古典の画家たちが宗教や歴史を精巧に描いたのに対し、

自然の光や風、市井の人々の生活風景を生き生きと描いた印象派の画家たち。

明るい色彩、のびやかな筆致に強く惹かれます。

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館内とてつもなく広いので人も少なく感じますが、いいえ、展示場は大混雑。

頭越しにセザンヌの「赤いチョッキの少年」をながめます。

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館内あちらこちらに休憩用のベンチ。一つ一つが高名なデザイナーの作品です。

たとえば、これ。1957年に発表された「PK80」デンマークの家具デザイナーの作品です。

ひとつ欲しいけれど、お高いんでしょうねぇ。

ファサードに使われた数千枚のガラス1枚が5万円。

今は亡き建築家の黒川さん、やりたい放題。

 

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90点もの作品、気を入れてみると疲れます。外のデッキスペースで珈琲ブレイク。

蝉が鳴いてます。雀も遊びに来ています。

あちらこちらに緑が多く、憩いのスペースも多い東京は上手に使いこなせば

楽しく遊べる街。地下鉄で30分もあれば都心まで出られる世田谷のはずれあたりに

畑のある小さな家を持ち、ときたまこうやって街遊びをする暮らしも良いかな、

などと妄想をふくらませながら珈琲を飲み、「くたびれたから、もう帰ろうかな」。

ヒコーキを一便早めて、comeホーム。

良いものを見てふれて、充電オーケーな2日間でした。

2011年7月29日

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料理教室のセミナーで東京へ。

講習は午後の2時間で終わるのですが、いつものように1泊。

羽田からセミナーのある渋谷へ向かう前に、丸の内へ。

 秋には黄金色に輝くイチョウ並木も今は夏の深緑色。歩くのにちょうど良い曇り空でした。 1-2

JR有楽町駅から歩いて5分、高層ビルを従える風格で佇む煉瓦造りの三菱1号館。

明治の建物がミュージアムとして生まれかわり、ただ今開催中の催しは「もてなす悦び展」。

 19世紀から20世紀に欧米の上流階級にもてはやされた日本の美。

浮世絵や伊万里焼などにヒントを得て豪奢に花鳥風月を描いた陶磁器や衣装を見ることができます。 1-3

 

優雅なハイ・ティーを想像させるティーカップや、

なぜか芸者ガールの顔が彫り込まれた真鍮のドアノブなど欧米貴族の贅沢な遊び心にため息。

 2階の窓から見えるのは、丸の内ブリックススクエアの中庭。

 1-7 都心のビル街の谷間に贅沢な緑の空間。東京で好きな場所のひとつです。 1-9 1-10

  そしてこの一角にあるショップ「BATON」も素敵です。

ユーズドの食器や洋服、英国のデッドストックのリネンで作ったミニバッグ。

あらっ? おなじみデリカ屋さんのミニトートも。

聞けば検品でちょっとほつれがあるだけで破棄されてしまうものを譲り受け、

刺繍をほどこしてお洒落に再生したものだとか。

捨てず生かすスピリットがいいですね。

ショップ名のBATON(バトン)は、それぞれが培った文化を尊重し交換し合うという意を込めたもの。 

新しいものを創る一方ですでにあるものを大事にする。

すでにある誰かの技術、価値は将来の誰かにとっての大事。大いに賛成です。

ミニトート買っちゃいました。 baton 1-10 (2)

そしてベンチで青空ランチは、カフェでテイクアウトした夏野菜のフォカッチャ。

セミナーで試食があるので軽めにと一つだけ買ったのですが、けっこうなボリュームでお腹いっぱい。

ズッキーニ、ナス、かぼちゃ、オクラ、ミニトマト、ブロッコリーコーン、パプリカ、くるみと全9種類の野菜入り。

満足して渋谷のセミナー会場へ向かいます。

 ● さて、渋谷でセミナーを終え、開催者の方々と少し話をして午後5時、

東京在住の友人Tさんを呼び出して一緒に夕ご飯。

田園都市線駒場大学駅地下のマックで待ち合わせをしたのは良いけれど、

うっかり急行に乗ってしまい二子玉川駅からUターン。

30分遅れで汗をかきかき「ゴメンネー」と、再会。

目的のお店は「+グリーン」(アンドグリーンと読みます)。ベジタリアンにも対応する野菜レストランです。 1-131-14 1-16

まずは静岡のオーガニック・ビールで乾杯。

最近畑で野菜を作り始めたTさん、

収穫したばかりのツヤツヤのピーマンとナスとハート形ミニトマトをお土産にくれました。

トマトは明日ホテルの部屋でパンといっしょに朝食にいたします。

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これが食べたかった! 季節野菜の20種盛り。超ミニのマイクロトマトもありました。 1-19 (2) チュニジアのオリーブオイルとパタゴニアの天日湖塩。雪解け水が流れ込む湖だそうです。 1-21

キャベツのロールスープ。

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 〆はアボガドと生姜に松の実を加えた炊き込みご飯。

わぁー!と興味津々で注文したのは良いけれど、うん? うーん。 

 

ちょっとイケメンのサービスのお兄さん。

広島から来たというと大喜び。「きょうは休みですが店長も広島出身なんですよー!」

そうですか、よろしく伝えてくださいね。ごちそうさまでした。

Tさんとふたり駅まで一緒に帰り、「バイバイ、またね」と田園都市線を右と左へ。

私は、いつものホテルへ帰っておやすみなさい。この続きは、あしたへ。  

 
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