料理教室のセミナーで東京へ。
講習は午後の2時間で終わるのですが、いつものように1泊。
羽田からセミナーのある渋谷へ向かう前に、丸の内へ。
秋には黄金色に輝くイチョウ並木も今は夏の深緑色。歩くのにちょうど良い曇り空でした。
JR有楽町駅から歩いて5分、高層ビルを従える風格で佇む煉瓦造りの三菱1号館。
明治の建物がミュージアムとして生まれかわり、ただ今開催中の催しは「もてなす悦び展」。
19世紀から20世紀に欧米の上流階級にもてはやされた日本の美。
浮世絵や伊万里焼などにヒントを得て豪奢に花鳥風月を描いた陶磁器や衣装を見ることができます。
優雅なハイ・ティーを想像させるティーカップや、
なぜか芸者ガールの顔が彫り込まれた真鍮のドアノブなど欧米貴族の贅沢な遊び心にため息。
2階の窓から見えるのは、丸の内ブリックススクエアの中庭。
都心のビル街の谷間に贅沢な緑の空間。東京で好きな場所のひとつです。
そしてこの一角にあるショップ「BATON」も素敵です。
ユーズドの食器や洋服、英国のデッドストックのリネンで作ったミニバッグ。
あらっ? おなじみデリカ屋さんのミニトートも。
聞けば検品でちょっとほつれがあるだけで破棄されてしまうものを譲り受け、
刺繍をほどこしてお洒落に再生したものだとか。
捨てず生かすスピリットがいいですね。
ショップ名のBATON(バトン)は、それぞれが培った文化を尊重し交換し合うという意を込めたもの。
新しいものを創る一方ですでにあるものを大事にする。
すでにある誰かの技術、価値は将来の誰かにとっての大事。大いに賛成です。
ミニトート買っちゃいました。
そしてベンチで青空ランチは、カフェでテイクアウトした夏野菜のフォカッチャ。
セミナーで試食があるので軽めにと一つだけ買ったのですが、けっこうなボリュームでお腹いっぱい。
ズッキーニ、ナス、かぼちゃ、オクラ、ミニトマト、ブロッコリーコーン、パプリカ、くるみと全9種類の野菜入り。
満足して渋谷のセミナー会場へ向かいます。
● さて、渋谷でセミナーを終え、開催者の方々と少し話をして午後5時、
東京在住の友人Tさんを呼び出して一緒に夕ご飯。
田園都市線駒場大学駅地下のマックで待ち合わせをしたのは良いけれど、
うっかり急行に乗ってしまい二子玉川駅からUターン。
30分遅れで汗をかきかき「ゴメンネー」と、再会。
目的のお店は「+グリーン」(アンドグリーンと読みます)。ベジタリアンにも対応する野菜レストランです。
まずは静岡のオーガニック・ビールで乾杯。
最近畑で野菜を作り始めたTさん、
収穫したばかりのツヤツヤのピーマンとナスとハート形ミニトマトをお土産にくれました。
トマトは明日ホテルの部屋でパンといっしょに朝食にいたします。
これが食べたかった! 季節野菜の20種盛り。超ミニのマイクロトマトもありました。 チュニジアのオリーブオイルとパタゴニアの天日湖塩。雪解け水が流れ込む湖だそうです。
キャベツのロールスープ。
〆はアボガドと生姜に松の実を加えた炊き込みご飯。
わぁー!と興味津々で注文したのは良いけれど、うん? うーん。
ちょっとイケメンのサービスのお兄さん。
広島から来たというと大喜び。「きょうは休みですが店長も広島出身なんですよー!」
そうですか、よろしく伝えてくださいね。ごちそうさまでした。
Tさんとふたり駅まで一緒に帰り、「バイバイ、またね」と田園都市線を右と左へ。
私は、いつものホテルへ帰っておやすみなさい。この続きは、あしたへ。