シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2013年3月3日

 

モロッコの旅のレポートは、農業でしめくくり。

喉がひりつくような乾燥の大地で、

人々は水がたまる谷間にナツメヤシを植え、

日陰をつくって畑を耕し、いのちの糧を産しています。

これが「オアシス」と呼ばれるもの。

あらためて農こそいのちをつなぐものであることを思い、

畑に植わるソラマメと小麦の青を美しいと感じました。
農は誇るべきにんげんの営みです。

 

 

オアシスの中を歩きました。

農業用水が豊かに流れています。

 オリーブの木が野生化して鬱蒼と茂っています。

 

 

空豆と小麦とトウが立ったケール(?)。
それとマメ科の家畜用の飼料。

 

 

農家さん、くわの柄がとても短いのは
土がやわらかいからでしょうか。

ここでも若者の農業離れが進んでいるといいます。

 

 

子どもも畑をお手伝い。ロバも貴重な働き手です。

 

アーモンドの花とロバ。美しい風景です。

 

 

 

 

 

 

とれた作物は町の市場までロバで運んで、自分で売る。
食糧自給率80パーセントのこの国の特産品は

オリーブとオレンジとアーモンド。

野菜の種類もニンジン、じゃがいも、ダイコン・・・といろいろ。

インゲンマメなど豆類が良く食べられているみたいですね。

 

 

街のはずれ、お年寄りが散歩している、と見たら羊飼いでした。

車がひっきりなしに行き交う国道のそばにも、牧草地が広がります。

街でも羊と人々がごく自然に共存。
農業従事者が人口の約40%というのは、酪農者も含めてのことでしょう。

 

旅のオマケ

 

旅の最終地、マラケシュの街を散歩していると、

広場が賑わっているので何かと見たら
パリーサハラ砂漠10日間ラリーに参戦の車が
続々とゴールしていました。

参加者はフランスのお金持ちたち。

華やかでおしゃれな雰囲気、ドライバーが揃って
映画俳優並みにハンサムなのにもタメ息。

地元のアラブの若者が広場に入れず遠巻きに見物してる姿に、

複雑なものを感じました。

モロッコの旅レポート、まだまだ面白い話や写真があるのですが、

まずはこれでおしまい。

異文化を通して日本を見なおすという趣旨で、

モロッコみやげばなしの会」を開いてもいいかなと思っています。

4日にわたって お読みくださってありがとうございました。

 

 

 

2013年3月2日

学生時代に沢木耕太郎のエッセイを読んで以来、

自分の足で歩いてみたかったサハラ砂漠。

夢がかなって、砂漠の砂を踏み、砂漠で昼ごはんを食べました。

 

サハラの西の砂漠、メルズーカ砂漠をめざし、

オフロード車が猛スピードで道なき道をぶっ飛ばします。

エキゾチックな顔立ちのイケメンドライバーが、

「ダイジョウブー?」ときどき声をかけてくれますが、

大丈夫と答えるとさらにスピードを上げます。

 

 

1時間ばかり走って、ホテルに到着。

 宿泊客は、われわれツアー一行と、
オランダからキャンピングカーでやってきた家族連れだけ。

砂漠のなかにある静かないいホテルでした。

 

わたしの部屋は屋上(左側のドア)、

ドアを開ければ砂漠が見渡せ、朝日もすぐ眼の前に。

絶好のロケーションです。

シャワーの湯が出ず、2泊3日の間
お風呂に入れなかったことなどノンシャランです。

 

 

午前6時半頃、日の出。

 

 

砂漠を眺めながら、ゆっくりと朝食。いい時間でした。

モロッコへ行かれる予定があれば、
ぜひ砂漠のホテルに泊まることをおすすめします。

 

 

 

砂漠を一緒に歩いてくれるらくだ達も、すでに待機中。

ときどき、ぶー、ぶー、と鳴き声をあげます。

 

 

さて、いよいよ出発。

私をのせてくれたラクダは小柄で可愛く、おとなしい子でした。

月の砂漠ならぬ、熱い砂漠をはるばると~ ♪
昼食をとるテントまで約1時間30分、
らくだの背に揺られてまいります。

思ったよりも揺れず、馬よりもらくです。

 

 

テントが見えてきました。ここで、昼食。

 

 

ホテルからついてきてくれたシェフが食材を運びます。

衣服の青が美しく砂漠に映えます。
強烈な日差しから身を守る藍の色で、遊牧民の伝統的な衣装の色。
藍の染料が肌について青くなることから、

この地の遊牧民はブルーマン(=青い人)と呼ばれるそうです。

 

砂漠に生えている草をむしってきて、火をおこし始めました。

どうやら鶏肉を焼くようです。

日本ならば、客が着く頃には料理が出来上がっている段取りですが、

ここの人たちは、日の出から日の入りまでに
きょうすべきことを終えればよい、といったペース。

おかげで、こちらも時計を見ることもなく時間を忘れて
のんびりと過ごすことができます。

 

 

水は井戸からくみあげます。
トイレ設備はなし。
用足しは井戸から離れたところで、という注意を受けました。
砂漠のなかで「花をつむ」という
またとない体験ができました。

 

 

テントの中ではトマトを刻んでモロッコサラダを調理中。

手はきれい?なんてヤボ。

いつまでたっても料理が出てこないのに業を煮やして、

ツアーのなかの一人が「いつになったら食べられるんだ」と尋ねると、

誰が教えたか、アラブ人シェフが「問題な~い」。

 

 

ようやく食事にありつけて、食べ終わったら、

ラクダを引いてくれる人たちの食事。

楽しそうにお喋りしながら食事はゆっくりすすみます。

テントは宿泊施設でもあるので、
わたしは中の簡易ベッドでお昼寝。
のどかに、ゆっくりと砂漠の時間は流れていきます。

 

 

人なつこくて陽気なホテルのスタッフたち。

お互い片言の英語でおしゃべり。

彼らのボスは妻が4人、ロールスロイスに乗るリッチマン。

来年には商用で大阪に来るそうです。

発つ朝、太鼓で見送ってくれました。

 

旅のオマケ

 

モロッコのキーナンバーは「4」、
モロッコの4つ色は、家の外壁の赤、空の青、オアシスの緑、雪の白。

持てる妻の人数は4人まで。
ただし新しい妻をめとるには今いる妻たち全員の許可が必要。

1日の祈りの回数は4回。

 

 

 
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