モロッコの旅のレポートは、農業でしめくくり。
喉がひりつくような乾燥の大地で、
人々は水がたまる谷間にナツメヤシを植え、
日陰をつくって畑を耕し、いのちの糧を産しています。
これが「オアシス」と呼ばれるもの。
あらためて農こそいのちをつなぐものであることを思い、
畑に植わるソラマメと小麦の青を美しいと感じました。
農は誇るべきにんげんの営みです。
オアシスの中を歩きました。
農業用水が豊かに流れています。
オリーブの木が野生化して鬱蒼と茂っています。
空豆と小麦とトウが立ったケール(?)。
それとマメ科の家畜用の飼料。
農家さん、くわの柄がとても短いのは
土がやわらかいからでしょうか。
ここでも若者の農業離れが進んでいるといいます。
子どもも畑をお手伝い。ロバも貴重な働き手です。
アーモンドの花とロバ。美しい風景です。
とれた作物は町の市場までロバで運んで、自分で売る。
食糧自給率80パーセントのこの国の特産品は
オリーブとオレンジとアーモンド。
野菜の種類もニンジン、じゃがいも、ダイコン・・・といろいろ。
インゲンマメなど豆類が良く食べられているみたいですね。
街のはずれ、お年寄りが散歩している、と見たら羊飼いでした。
車がひっきりなしに行き交う国道のそばにも、牧草地が広がります。
街でも羊と人々がごく自然に共存。
農業従事者が人口の約40%というのは、酪農者も含めてのことでしょう。
旅のオマケ
旅の最終地、マラケシュの街を散歩していると、
広場が賑わっているので何かと見たら
パリーサハラ砂漠10日間ラリーに参戦の車が
続々とゴールしていました。
参加者はフランスのお金持ちたち。
華やかでおしゃれな雰囲気、ドライバーが揃って
映画俳優並みにハンサムなのにもタメ息。
地元のアラブの若者が広場に入れず遠巻きに見物してる姿に、
複雑なものを感じました。
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モロッコの旅レポート、まだまだ面白い話や写真があるのですが、
まずはこれでおしまい。
異文化を通して日本を見なおすという趣旨で、
「モロッコみやげばなしの会」を開いてもいいかなと思っています。
4日にわたって お読みくださってありがとうございました。