シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2013年10月5日

 

フランスといえば、マルシェ。

町で大きなマルシェが毎日開かれているとは限りません。

開催される曜日は決まっているので、
それを事前にチェックして、
いくつかマルシェを訪ね歩きました。

なかでも素敵だったルールマランという町のマルシェを

ご紹介いたしましょう。

町の隅に車を止めて、マルシェが開かれている場所へ。
すれ違ったピンクのシャツが素敵な紳士も、
買い物帰りでした。

 

 

リゾート気分で歩ける、南仏の光に満ちたマルシェです。


 

サボイキャベツ(ちりめんキャベツ)やバターナッツ(かぼちゃ)も
ふつうに並んでいて、食材の豊かさを感じます。

ホテルやレストランなど非日常的な場所の代金はとびきり高いですが、
日常の食品の価格は政府の方針で低く抑えられています。
他のEC諸国同様、フランスの経済情勢も決して良くありませんが、

生きる基本の食は豊かにみえます。

 

 

パンも、山盛り。
かんたんに紙で巻かれたものを手で持ち歩いて平気です。
ほこりやゴミなど気にしない様子。

食卓にじかに置いて食べる習慣が感覚をラフに

させるのでしょうか。

 

 

チーズの種類も豊富。やぎのチーズが有名です。

おいしかった。同行の友達は「ちょっとくさい」と言いましたが。

沖縄でやぎ汁がおいしかったこともあり、
やぎと相性が良いのでしょうか。

 

 

ハーブや香辛料も、いろいろ。

見せ方が楽しいので、つい立ち止まってしまいます。

 

 

ソースの国、にんにくやオリーブオイルをブレンドした
いろんな種類の味を使いこなします。

売り手のたくみな話術も、歩いて楽しくさせます。

みんな陽気で、おしゃべりです。

 

 

いろんなハーブをまぶして、香りをつけたサラミも。
珍しいものが、いっぱい。

 

 

わぁ、と言いながら歩いていたら、
サラミ売りのおじさんにつかまってしまいました。

ちょっとぉ、近すぎるぞ。

フランスのマルシェが楽しいのは、
並ぶ品数の豊富さもさることながら、

売る人も買う人も歩くだけの人も、みなが
祭り気分で楽しんでいるから。
広島でも宇品の広島港横で毎月第三日曜日に
県内農家さんのパラソルが咲く
「ひろしみなとマルシェ」が開かれています。

みんなで陽気に盛り上げて、楽しいものになるといいですね。

 

 

2013年10月4日

 

「生活芸術」とも称される、フランス人の暮らしを楽しむ術には
この国を訪れるたび舌を巻きます。
1日5時間働き、昼の食事に2時間をかけるともいう
そんなフランスの生活にふれたくて、
このたびは南フランスへ。
9月25日から10月3日まで、
レンタカーと列車で旅してきました。

 

 

忙しさをふりきって旅支度をしながら「仕事って何だろう」と
考えながら飛行機に乗り込んた、このたびの旅。
その答えをくださったのが写真のモーリス・ルポランティーさんです。

 


モーリスさんは、
ピーター・メイルの小説「プロバンスの12ヶ月」にも登場した
小さなレストランのオーナーシェフ。
小説で世界的に有名にまった今も変わらず、
美しく静かな村はずれの小さなレストランで料理を作り続けておられます。
店内には大好きな馬の絵と写真がところ狭しと飾られ、

店の裏には愛馬と、馬車のコレクション。
仕事と暮らしと好きなことを区別しない、オール込みの日々。
焦らない、欲張らない、力を入れない、でもすべてにおいて誠実に大切に。
その潔さよさ、きもちよさを肌で感じ、
これからの仕事を照すあかりをみつけたことが、
旅のなにより大きな収穫でした。


 

 

中に入ったら、ちょうどスタッフのランチタイム。

日本から来ました、というと笑顔で迎えてくださいました。

 

 

レストランのなか、モーリスさんの愛犬がくつろいでいました。
日本ではありえない光景ですが、
狩猟生活のなかで犬とともに暮らしてきたヨーロッパでは

いたるところでこうした光景をみかけます。

  

 

この店定番メニューの前菜。
黒オリーブにアンチョビとオリーブオイルを加えて
ピュレ状にしたタプナード、
マヨネーズににんにくとオリーブオイルを加えた
にんじんのアイオリソースなど

伝統的なブロヴァンス料理です。

 

うさぎ肉の煮込み、白身魚のレモンソース煮。
どれも、素朴であたたかな味。
ホテルとレストランの食事代がやたら高いフランスで、
おなかいっぱい食べて、4人分60€(約8400円)という値段にも
驚かされました。

 

 

モーリスさんの仕事部屋。
趣味のコレクションと調理道具がいっしょくた。

 

 

 裏庭では、かぼちゃが育っていました。

 

 

 私たちが食事を終えたら、
モーリスさんは店の裏にいる愛馬に馬車を繋いで、
馬車で散歩の用意。

馬をこよなく愛し、写真左の石造りの建物に収まった
馬車のコレクションもすばらしいものでした。
手招きされるので、行ってみたら

「馬は日本語でなんというんだ?」と、紙をさし出されました。
馬、うま、ウマと赤のマーカーで書いたら

ふーん、と眺めておられました。

 

 

馬車で先に行くモーリスさんを、
われわれの車で追い抜きざまに撮った一枚。

いい笑顔、 愛犬もしあわせです。

旅のベスト・ショットです。

 

旅のレポートは、明日へ続きます。では!

 

 

 
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