シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2014年7月26日

 

山形の日本海沿い、庄内地方を訪ねました。

のびやかに広がる庄内平野、青々とした田が続きます。
いまも日本の米文化は生き続けていると感じさせてくれます。

古くから米作りで栄えた歴史をとどめる立派な米蔵。

 

 

その一部が「庄内米歴史資料館」となっています。

 

 

日本の米作りの歴史にふれる展示のなかには、こんなものも。

150キロの米俵を背負う農家の女性。

みな働き者だったのですね。

 

 

蔵の西側には、美しいけやき並木。

だいじな米を、西日と日本海から吹く強風から守るためのものだそうです。

稲穂の国の豊かさをあらためて思わせる、清々とした場所でした。

「糖質ダイエット」なる健康法がブームですが、
やはり、お米は私たちの身体にとって重要なエネルギー源、

バランスをうまく取りながら、食べなくては!

 

 

庄内では、山形と岩手の野菜ソムリエさんたちと合流して、
庄内の農産物をを巡るツアー。

メロン農家さんの畑をはじめ、産直市を見て歩きました。

メロン、だだちゃ豆は全国的に有名。

 

 

夕顔、広島では見ません。

干瓢の原料となる野菜ですが、
干瓢をつくる夕顔はもっと丸いですね。

種類は異なるのでしょうか。

 

写真: 山形の在来野菜「鵜渡川原きゅうり」手のひらにおさまるミニサイズで、独特の苦みがあります。庄内地方の夏を癒す漬物野菜と聞いて、塩+砂糖+酒に漬けてみました。パリパリの歯ごたえと後から追ってくるほろ苦さ。野菜としてビシッと筋が通った味。苦いのはいやと言われようと、作りにくくて大変であろうと、土地の作物を絶やしたくないという強い思いで作り続ける粘りにエールを!広島の太田かぶ菜も在来のプライドを持ってがんばろうよ! おー!

 

こちらは、山形の在来野菜「鵜渡川原きゅうり」
手のひらにおさまるミニサイズで、独特の苦みがあります。
庄内地方の夏を癒す漬物野菜と聞きました。

旅の後、自宅に届いたので、
塩+砂糖+酒に漬けてみました。
パリパリの歯ごたえと後から追ってくるほろ苦さ。
野菜としてビシッと筋が通った味。
苦いのはいやと言われようと、作りにくくて大変であろうと、
土地の作物を絶やしたくないという強い思いで作り続ける粘りにエールを!
広島も、がんばらねば。
野菜のいのちをつなぐ在来野菜の保存と普及に熱心な
庄内地方をこの目でみる。

それが、このたびの東北の旅の本来の目的でした。

昨年秋には、庄内地方の在来野菜をテーマにしたドキュメンタリー映画

「よみがえりのレシピ」を広島市内で自主上映しました。

そして、ここで監督の渡辺さんにお会いしたお話は、また明日。

 

 

 

2014年7月24日

 

盛岡城跡とそばを流れる中津川を中心に、
こじんまりとした静かな古い町並みを守る盛岡。

川には釣り人のどかな風景を眺めながら、一日散策を楽しみました。

 

 

朝9時前にはお店が開く、老舗「ござ九」

 

 

籠、竹製品など昔ながらの生活雑貨がいっぱい。

北国らしく、雪靴もありました。

竹のスプーンと水鉄砲、ござ九オリジナルの手ぬぐいを買いました。

 

 

お向かいは、染め物屋さん。

日本の伝統色である茜と紫根が専門、

とくに紫根染は日本で、ここ1軒のみです。

中に入っていろいろ話を聞かせて頂きました。

 

 

華やかだけれども品のある茜色の着物、

買いたい気持ちを抑えるのに苦労しました。

 

 

駄菓子屋「関口屋」さんの、はっか糖。

今は希少な日本はっかを使って昔ながらの味を守っておられます。

「このご時世、守っていくのはなかなか大変で」という言葉に、

変わる時代に、変わらぬもの作りをしていくことの難しさを感じます。
東北の駄菓子は、食べ物がなくなる雪深い冬のための
保存食として作られてきたものです。

 

 

こちらは長沢屋の黄精飴。

ユリ科の多年草から抽出する漢方薬
「黄精」を加えた小さな求肥餅で、1個40円。

 

 

開店前の醤油屋さんの店先、ベンチに地元のお年寄り。

店が開いて、入ってみるとさまざまな調味料が並んでいました。

ここでも、東北の食の懐の広さを感じました。

 

 

そして、ずっと訪れたいと思い続けていた「光原社」。

宮沢賢治のはじめての本「注文の多い料理店」が生まれた場所で、

いまはcafeを併設した日本の工芸品を扱う店となっています。
オーナーは、宮沢賢治と同窓で、憲治の人柄の惚れ込み
赤字覚悟で「注文の多い料理店」を出版。

まだ無名だった賢治の本は売れなかったけれど、

ゆっくりと、美しいものを育て、暮らす

賢治のイートハヴの精神は、
光原社の信念となって今もここに生き続けています。

 

賢治の本を、もう一度読んでみようと思いました。

 

 

盛岡を町を散策の後は、いよいよ

旅のメインイベント「庄内の在来野菜ツアー」へ。

 また、あした。

 
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