およそ2年ぶりに、鍬を持ちました。
講演、セミナー、執筆、メディアへの対応など
忙しくて野菜作りもままならなかったこの2年。
土にまみれることなく、マイクを握って野菜のお話をしていると、
じぶんがつまらなくなってきました。
土にふれ、種を蒔き、実りを収穫するよろこびを
今一度味わいたいと思いました。
手を働かせ、汗をかき、いのちを耕すことを実践しながら
食と農を語っていきたい。
それがわたしのスタンスです。
狭いながら、家の裏の菜園で、まずは夏野菜から。
勤勉に働き、質素倹約を良しとし、野菜もじぶんで作り、
この土地を残してれた義父は生前、繰り返し言っておりました。
「じぶんの食うもんを、じぶんで作れるもんが、最後まで生き残るんじゃ」
なかなかのがんこオヤジで、嫁のわたしを泣かせましたが、
いいことを言ったなぁ、と今はすなおに思えます。
百の言葉より、知恵を出し、手を働かせること。
自分の手で何かを作り出せる人を、
わたしは尊敬します。
農家さんや職人さんに惹かれます。