クルクル目が回りそうですね。長さ70センチもあるへびのように長い「ささげ豆」。サヤインゲンに似ていますが、同じマメ科でもこちらはササゲ属。さやの中の豆が熟すと小豆と良く似た赤い豆になり、江戸時代の頃から関東地方では赤飯に使われたと言います。赤飯といえば本来小豆が使われますが、大豆は茹でると皮が割れやすく「腹を切る」に通じて縁起が悪いと、武家社会色濃い地域では忌み嫌われ、ささげが使われたということです。ところで、北海道の赤飯は食紅で米に色をつけ、金時豆の甘納豆を入れると聞きましたが、本当でしょうか。
久しぶりに退屈をあじわった1週間の休みを終えて、きょうから新学期の気分です。ゴムのにおいのする真新しい白い運動靴を履いて、学校へかけた夏を思い出しながら、今朝は小雨の縁側でうずら豆をサヤから出す作業。
ひとつのお豆に、ひとつのお部屋。これから生命を萌やす豆を大切に守るために神さまが考えられた造作。空豆のサヤなどとくに、真綿のような白いふかふかのベッドが用意されています。うずら、いんげん、鞍掛、パンダ豆・・・豆って、いいですね。