シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2010年8月30日

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 ひろしまそだち野菜アドバイザーの研修。

その8回目は小松菜のは播種(はしゅ)体験。

ハウスの上に広がる空は青くきれい、ですが暑い! 立っているだけでクラクラしそう。

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 まずは作業の説明。ハウス内の土をならし、施肥をし、小松菜の種をまきます。

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約100坪のハウス、われわれ研修生が手で掘り起こしていては日が暮れます。

そこで、トラクターの登場。あっという間に整備できますが、その価格200万円!農業はお金がかかるのです。

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 土ならしは我々の手で。表面の凸凹を平らにしていきます。

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掘り起こしてフカフカにし、きれいにならした土のうえに肥料を施し、石灰をまき、さて、いよいよ播種。

種まきにも、スグレものの登場です。その名も「種まきごんべえ」、種を入れてコロコロ引けば自動的に種がまかれます。

機械の力を借りなければ、出荷が可能な農業は到底無理でしょう。

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みんなで交代で「ごんべえ」を転がし、種を巻き終わったハウス内。穴のあいたホースを4本這わせてコックをひねれば、

霧のような放水が土を濡らします。たいした働きをしたわけではありませんが、きれいになったハウス内を見渡すと小さな達成感。

しかしながらこの炎天下でも、プロの農家さんは子育てと同じで年中無休。農業はたいへん!頭が下がります。

苦心の末に実った野菜、だいじに食べなくては。野菜アドバイザーとして、野菜ソムリエとして、

これから生活者の方々に農家さんのご苦労も知って頂きながら、

野菜をおいしく食べて、好きになってもらえるよう活動をしていきたいと思います。

● うまくいけば1ヶ月後にはハウスのなかいっぱいに小松菜の緑が生えそろっているはず。

周年野菜(1年中できる)の小松菜は成長が早く、年に何度も収穫ができるのです。

ちなみに、いちばんおいしいのは冬。収穫まで60~90日、ゆっくりと成長するので味もしっかりとし、栄養価も高いようです。

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2010年7月26日

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「ひろしまそだち」野菜アドバイザーの研修、昨日はエダマメの収穫と食味チェック。

指導育成に当たる広島市農林水産振興センターは、市街地から車でわずか30分ながら、のどかな山のなか。

早朝から太陽が照りつけますが、山水の流れる音も涼やかで気分的は上々。

 

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さて、かんたんな講義の後、エダマメの栽培ハウスへ。

品種の違う2種類のエダマメを各自5本づつ収穫し、別棟の作業場で出荷の作業を学びます。

(研修ですから市場には出しません)

 

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1本1本根を切り、葉を落とし、 1粒入りのサヤや傷んだサヤは取り除き、

 5本ひと束300グラムにし、袋に入れて一丁上がり。

手間と根気のいる出荷作業を身をもって体験すれば、小売り価格1束298円の重みを思い知ります。

種をまき、生育し、収穫するまでのコストと時間と売上を計算すると、

農家さんの時給わずか250円。

コンビニのアルバイトの方がはるかに高給です。

農業を生業としてやっていくことの厳しさはここにも。

それでも作り続ける農家さんの気持ちは、先祖伝来の田畑が荒れてゆくのを見るにしのびないから。

豊かに実る里山の風景は、日本の宝物です。

種から発芽、葉を出し実をふくらませてゆく野菜、ここに生の根源があると強く感じます。

その素晴らしさ、大切さを何とかひとりでも多くの人に伝えたいと思っています。

 
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