「ひろしまそだち」野菜アドバイザーの研修、昨日はエダマメの収穫と食味チェック。
指導育成に当たる広島市農林水産振興センターは、市街地から車でわずか30分ながら、のどかな山のなか。
早朝から太陽が照りつけますが、山水の流れる音も涼やかで気分的は上々。
さて、かんたんな講義の後、エダマメの栽培ハウスへ。
品種の違う2種類のエダマメを各自5本づつ収穫し、別棟の作業場で出荷の作業を学びます。
(研修ですから市場には出しません)
1本1本根を切り、葉を落とし、 1粒入りのサヤや傷んだサヤは取り除き、
5本ひと束300グラムにし、袋に入れて一丁上がり。
手間と根気のいる出荷作業を身をもって体験すれば、小売り価格1束298円の重みを思い知ります。
種をまき、生育し、収穫するまでのコストと時間と売上を計算すると、
農家さんの時給わずか250円。
コンビニのアルバイトの方がはるかに高給です。
農業を生業としてやっていくことの厳しさはここにも。
それでも作り続ける農家さんの気持ちは、先祖伝来の田畑が荒れてゆくのを見るにしのびないから。
豊かに実る里山の風景は、日本の宝物です。
種から発芽、葉を出し実をふくらませてゆく野菜、ここに生の根源があると強く感じます。
その素晴らしさ、大切さを何とかひとりでも多くの人に伝えたいと思っています。