シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2010年12月23日

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冬至のはなしの続き。

私が師匠と仰ぐ築地御厨の内田悟さんの言葉をぜひ紹介したくて。

「冬至はね、生きものとして自然の中にいきづく人間にとって一年の終わりだよ、と

伝えてるんだ。人間も冬ごもり、冬眠、冬眠。みんな一年、一生懸命頑張ってきたんだから、

スローダウンして次にカラダが目覚め始める七草の頃(1月7日ごろ)までゆっくりしようよ」

内田さんは野菜の卸業30年の大ベテラン、

野菜を愛し熟知するおひとりです。

野菜とつきあっていくと、自然のリズム、自然の呼吸がわかり始めます。

そのきもちよさを体感し、そしてさらに野菜が好きになるのです。

畑では、猛暑のなかで種をまいたブロッコリーが収穫の時期を迎えました。

2010年12月22日

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 きょう、冬至。立冬から立春までの冬のちょうど真ん中、これからが寒さの本番です。

ゆず湯に入り、南瓜を食べる風習は、寒さに負けぬ暮らしの知恵。

 

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昔の人に習い、きょうは、知人からどっさり頂いた柚を湯に入れて香りを楽しみ、

南瓜はスープにしていただきます。

野菜市で買っておいた「ロロン」は、ラグビーボールの形をした南瓜の最新種。

きめ細かくなめらかな肉質はスープ向き。

うっかり包丁を入れてしまい、全貌をお見せできないのが残念。

 昨日、ヘアサロンで店長が私の髪を洗いながらぼやきました。

「月を見上げる余裕もないんですよ」。

そうよ、若い頃とは、そんなもの。

私だって、がむしゃらに仕事し、子を育て、
月を眺める余裕など無かったもの。

人生の秋を迎えてやっと、というのが実感です。

 

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季節を楽しむといえば、野菜ともう一つ、旧暦。

冬至のページを開けば、「蚯蚓結(きゅういんむすぶ)」

ミミズが寒さから身を守るため、地中でかたまりとなる。

自然界の営みが感じられ、

動物たちが冬をしのぐ姿を想像するだけできもちが温かくなります。

 
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