一緒に暮らす人数も少なくなり、買ってさかばるものや重たいもの、あるいは冷蔵庫のスペースを取るものは敬遠されがち。マーケットに並ぶ野菜もカットものが増えました。そのせいもあるでしょう。野菜や魚などの食材が、畑や海で生きていたという実感を得にくいような気がします。同時に、他のいのちを頂いてじぶんのいのちにかえるという思いも。丸ごと買って、包丁を入れるときの快感は、いのちにふれる喜び。白菜も、大根も、とうがんも、キャベツも丸ごと買って、「いのちを、おいしくいただきます」
歳上の友人が「お湯を沸かすのも暑くて面倒だから麦茶もペットボトルよ」と言います。そうなっちゃうのかなぁ~。こうも暑いと、衣は清潔で涼しけりゃいいし、住も最低限の掃除だけ。以前のように藍色の暖簾に替え、絵も涼し気なものを・・・というようなことは出来ません。だけど、食だけはこまめに。台所に立つ楽しみは暑さに負けません。お昼はパンに一昨日作ったゴーヤーのピクルス、ベーコン、水菜をのせて。「おいしい」という満足感が、体をシャキッと元気に夏バテ知らずの毎日にしてくれます。