シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2011年2月20日

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朝、札幌の気温は4℃。日差しが暖かく感じられるほどで、

道路の雪も溶け始めています。

 

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札幌、最終日。午後3時半には飛行機で帰路に。

最後まで札幌に残る私につき合ってくれたのは、

帯広在住の「農家の嫁」Mさん。

農家といっても法人の大規模農家なので、

トラクターの運転から従業員さんのお世話まで多忙。

農閑期の間に思いきり自由になるんだと、

この後いったん家に戻ってまた東京と名古屋へ、

野菜ソムリエの勉強を兼ねて遊びに。

一緒に暮らすご両親の世話、子育て、そして家業と

辛い思いにも耐えてがんばってきたんだから、ここらではじけなくっちゃねぇ。

古い家の長男の嫁同士、気持ちがピッタンコ。

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札幌の残り半日、そんな二人が向かったのは、まず北海道大学に隣接する大学の植物園。

外は雪で覆われるので冬期は閉鎖ですが、温室を見ることができます。

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サボテン、バナナ、北の国にいて南国気分を味わいます。

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食虫植物の「ウツボカズラ」。壺を逆さにしたような形状の花に甘い匂いのする液をためて虫を誘い、

まんまと壺に入ってきた虫をパクリ。それを見て「ハウスに入れたいな」と、つぶやくMさん。

野菜につくアブラムシの駆除に使いたいと、さすが農家の着想。

スタッフの方に尋ねたところ、アブラムシはちょっと難しいとのこと。残念。

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ランの部屋。見るほどに不思議な造形です。

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私たちのあとから入ってきた男性、自宅に50鉢以上も集めるランの愛好家。

この植物園が面倒見きれないランも預かって育てているとも言います。

写真右、日本に数少ない品種だそうです。

自家採取の野菜(いわゆる伝統野菜)の種が持ち出し禁止で守まれているように、

ランも国境越え禁止。それだけに希少な品種は手を尽くして育てて・・・・

愛好家の話、まだまだ続きそうなので、ここらで失礼。

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札幌の街、樹木はみな雪から守られています。

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北大植物園からそのまま歩いて旧道庁へ。クラシックな立派な煉瓦造りの建物です。

ロシア文化の影響を受けているのでしょうか、てっぺんにはドームが見られます。

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中に入ると正面に赤い絨毯が敷かれた階段、国会議事堂の組閣記念写真の場面を思い出させます。

内部は北海道の郷土資料が閲覧できる図書館になっており、北方領土の資料室も。

ニュースで見聞きすると遠い他所のことのようにも思えますが、ここ北海道で目の当たりにすると、

返還問題が現実のものとして胸に迫ります。

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早くもお昼、旧道庁のすぐ近く札幌の野菜ソムリエのお店「ベジカフェ・まーくる」でランチ。

じゃがいものサラダ3種、ほうれん草のいひたし、人参と牛蒡のキンピラ・・・野菜づくしの一皿、

写真を撮るのも忘れてぺろり完食。オーナーの吉川さんと名刺をかわして、お店を出ました。 4-18 4-18 (2)

ホテルに預けた荷物を受け取り、地下鉄でJR札幌駅に着いたところでMさんとお別れ。

電車に乗って空港へ。よく食べ、よくしゃべり、よく歩いた4日間。

晴れても夕刻からは冷え込んで路面が凍る札幌の街。

登山家の野口氏も愛用のニューバランス703を履いて正解。

スッテンもコロリもなく安定して歩けました。

 

 

2011年2月19日

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 さて、札幌滞在3日目。

野菜ソムリエの同期会で集った仲間も、Tさん夫妻は仙台へ、Taさんは函館へと帰って行き、

シニア野菜ソムリエ渋谷4期は一応ここで解散。

札幌に留まったのは東京のTさん、帯広のMさん、そして私の女3人。

かねてからのプランで旭川動物園へ。

 JR札幌駅から乗った旭川行きの特急指定席は快適。

座席に付いたポケットは切符入れ。差しておけば車掌さんのチェックが楽々、いいアイデアですね。

車窓には映画のような雪景色、樹氷も見ることができました。

 

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札幌から約1時間で旭川駅に到着。

駅の構内には木工の地らしく無垢の木が使われ品良くとても気持ちの良い空間です。

細い板を重ねた美しい壁面、目を凝らして見ると人の名がズラリと印字。

壁面に使われる木を寄付した一般市民の方の名前です。

 

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駅からタクシーで動物園をめざします。

気の良い運転手さん、広島から来たと言うと、熱心に野球を語り始めました。

(ごめんなさい、私、野球オンチです。)

はるか前方に見える山が旭山動物園。本日、旭川も快晴、天気に恵まれた北海道ぶらり歩きです。 3-83-7

 

旭川駅から30分ほどで、動物園に到着。山へ向かってゆるやかな坂を上がっていきます。 3-9

 

ずっと見たいと思っていた「ペンギンのお散歩」。やっと見ることができます。

 1日に2度のお散歩、ちょうど始まる直前で長い列の後尾に並びます。

ペンギンくん達の運動不足解消を図って始まったお散歩タイム。

今か今かとみな首を長くして待ちます。

 

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おー! キャー! と、前の方から歓声が沸いてペンギンくん達のお出まし。

かわいい、かわいい、かわいいなぁ。

 

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おやっ。 一頭、毛並みの違うのが混じってる。モコモコ茶色の毛むくじゃら。

種類が違うの? と思ったら赤ちゃんペンギンですって。

体はまわりの大人と同じくらいですが、歩くのがちょっとおぼつない感じ。

 

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 さてお次は、あざらし館。大きなチューブ状の水槽で泳ぐ様子を間近で見ることができます。

クルクル、シュルリとチューブの中を滑るように泳ぎます。

 

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アザラシのメスのおっぱい、へその下にあるんです。へー!

 詳しいイラストで後ろ足のしくみも良く分かります。毛(剥製?)も添えられて触ってみることができます。

見て、読んで、さわって、学べる分かりやすい説明ボードも旭山動物園の人気のポイントではないかと思います。

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そして、もうひとつ旭山動物園の人気ものはホッキョククマ。

「もぐもぐタイム」と呼ばれる餌づけの時間、投げ込まれる魚めがけて、ザブ~ン。大迫力です。

小さな頭は水の抵抗が少なくなるようにと、神さまが考えた造形。

 

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陸上では、この通り。神々しいばかりの美しさです。

 

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雪の上でごろり。大きなぬいぐるみみたい。

雪の中で遊ぶシロクマ、北の動物園ならではの光景です。

地球上で絶滅の危機にあるホッキョクグマ、日本国内では8カ所の動物園が、

お互いに婚活をして繁殖に努力をしていると聞きます。

 

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 猛獣館にはライオンやチータがいましたが、本来アフリカに住む動物、北国で見るには無理があるような・・・・。

ペンギンとアザラシとシロクマに会えたから、もう満足。

園内で簡単なランチを取り、3時間足らずの園内散策はこれにてお終い。

 ご参考までに、旭川動物園への行き方。札幌からの列車とタクシーの往復と入場券のセットで7800円(JR発売)。

バスのセットプランもありますが、冬はダイヤが乱れがちなので列車のセットをおすすめ。

朝9時半頃に札幌を出て夕刻までに帰って来れます。

 東京からのTさんと別れ、Mさんと私、

野菜ソムリエさんが経営する札幌市内のイタリアンレストランで夕食。

きょうも、よく遊び、よく喋りました。

明日の午後には、広島へ帰ります。 この続きはまた明日。

 
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