シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2013年3月2日

学生時代に沢木耕太郎のエッセイを読んで以来、

自分の足で歩いてみたかったサハラ砂漠。

夢がかなって、砂漠の砂を踏み、砂漠で昼ごはんを食べました。

 

サハラの西の砂漠、メルズーカ砂漠をめざし、

オフロード車が猛スピードで道なき道をぶっ飛ばします。

エキゾチックな顔立ちのイケメンドライバーが、

「ダイジョウブー?」ときどき声をかけてくれますが、

大丈夫と答えるとさらにスピードを上げます。

 

 

1時間ばかり走って、ホテルに到着。

 宿泊客は、われわれツアー一行と、
オランダからキャンピングカーでやってきた家族連れだけ。

砂漠のなかにある静かないいホテルでした。

 

わたしの部屋は屋上(左側のドア)、

ドアを開ければ砂漠が見渡せ、朝日もすぐ眼の前に。

絶好のロケーションです。

シャワーの湯が出ず、2泊3日の間
お風呂に入れなかったことなどノンシャランです。

 

 

午前6時半頃、日の出。

 

 

砂漠を眺めながら、ゆっくりと朝食。いい時間でした。

モロッコへ行かれる予定があれば、
ぜひ砂漠のホテルに泊まることをおすすめします。

 

 

 

砂漠を一緒に歩いてくれるらくだ達も、すでに待機中。

ときどき、ぶー、ぶー、と鳴き声をあげます。

 

 

さて、いよいよ出発。

私をのせてくれたラクダは小柄で可愛く、おとなしい子でした。

月の砂漠ならぬ、熱い砂漠をはるばると~ ♪
昼食をとるテントまで約1時間30分、
らくだの背に揺られてまいります。

思ったよりも揺れず、馬よりもらくです。

 

 

テントが見えてきました。ここで、昼食。

 

 

ホテルからついてきてくれたシェフが食材を運びます。

衣服の青が美しく砂漠に映えます。
強烈な日差しから身を守る藍の色で、遊牧民の伝統的な衣装の色。
藍の染料が肌について青くなることから、

この地の遊牧民はブルーマン(=青い人)と呼ばれるそうです。

 

砂漠に生えている草をむしってきて、火をおこし始めました。

どうやら鶏肉を焼くようです。

日本ならば、客が着く頃には料理が出来上がっている段取りですが、

ここの人たちは、日の出から日の入りまでに
きょうすべきことを終えればよい、といったペース。

おかげで、こちらも時計を見ることもなく時間を忘れて
のんびりと過ごすことができます。

 

 

水は井戸からくみあげます。
トイレ設備はなし。
用足しは井戸から離れたところで、という注意を受けました。
砂漠のなかで「花をつむ」という
またとない体験ができました。

 

 

テントの中ではトマトを刻んでモロッコサラダを調理中。

手はきれい?なんてヤボ。

いつまでたっても料理が出てこないのに業を煮やして、

ツアーのなかの一人が「いつになったら食べられるんだ」と尋ねると、

誰が教えたか、アラブ人シェフが「問題な~い」。

 

 

ようやく食事にありつけて、食べ終わったら、

ラクダを引いてくれる人たちの食事。

楽しそうにお喋りしながら食事はゆっくりすすみます。

テントは宿泊施設でもあるので、
わたしは中の簡易ベッドでお昼寝。
のどかに、ゆっくりと砂漠の時間は流れていきます。

 

 

人なつこくて陽気なホテルのスタッフたち。

お互い片言の英語でおしゃべり。

彼らのボスは妻が4人、ロールスロイスに乗るリッチマン。

来年には商用で大阪に来るそうです。

発つ朝、太鼓で見送ってくれました。

 

旅のオマケ

 

モロッコのキーナンバーは「4」、
モロッコの4つ色は、家の外壁の赤、空の青、オアシスの緑、雪の白。

持てる妻の人数は4人まで。
ただし新しい妻をめとるには今いる妻たち全員の許可が必要。

1日の祈りの回数は4回。

 

 

2013年3月1日

 


「カスバの女」という昭和歌謡もありますが、
(ご存じない?古くてスミマセン)

カスバとは「要塞の村」のこと。

モロッコのカスバ街道と呼ばれる地域には

今に崩れそうな日干しレンガ造りのカスバが
あちらこちらに残っています。

そして、訪ねたのは「アラビアのロレンス」など
数々の映画のロケ地にもなったアイト・ベン・ハッドゥ村。

 

 

 

日干しレンガ造りの古い建物は半ば崩れて、

現在ここに住んでいるのは数家族のみ。

 しかし観光資源として修復も進み、

要塞当時をしのばせる穀物倉なども残っています。

 

 

 

 

われわれのような観光客をもてなして生計を立てる

一軒のお宅でティーをごちそうになりました。

台所もみせて頂きました。

冷蔵庫も電子レンジもなく、ちいさなプロパンガスボンベの

火で煮炊きするだけのシンプルな場所。
しっかりと手を動かして食がまかなわれています。
モロッコの人の暮らしにふれるたび、
日本での生活を省みる旅でもありました。

 

 

紅茶ほど発酵されていない茶葉とミントを入れたポットに

熱い湯を注ぎ、たっぷりの砂糖を入れて頂く

モロッコティーは、くせになるおいしさ。

乾いた砂漠の地で清涼なミントの香りが身体にしみわたり、

ヒリヒリするほど乾いた喉を潤してくれます。

 

 

丘の上のカスバから遠く望めば、モロッコ、砂漠の顔と、

 

オアシスの顔。

 

旅のオマケ

 

モロッコはオリーブとオレンジとアーモンドの国。
カスバ街道のいたるところに、

アーモンドの木が花を咲かせています。

ちょうどシーズンということで楽しみしていたのですが、

散りかけていて残念。

 

 

 

 

 
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