夜中に炊き始めた小豆、砂糖の代わりに甘酒を加えた白いぜんざいを作りました。からだには良さそうな優しい味。つぶ餡&羊羹好きにはちょっと物足りないかな。
小豆は炊くと腹が破れる。切腹を連想させるとして武士が嫌った豆。そこで煮ても腹切れが起こりにくい大納言。その名も切腹の慣習のない公家の官職「大納言」に由来するとか。粒の大きさ5.46ミリ以上という厳しい基準があるそうです。食材にまつわる話は、諸説ありながら面白いですね。
お正月休みもあっという間に過ぎ、仕事はじめ。正月食材であふれていた冷蔵庫もふだんモードに。野菜室に残ったセリ、蕎麦に入れました。油揚げも入れようかと思いましたが、セリの清浄な香りを際立たせるために、あえてセリだけ。正月休みの間によどんだ体のなかをきれいに洗ってくれるような風味と歯触り。春を迎えるよろこびが満ちました。