今年はじめて、火を入れました。ゆらめく炎を眺めながら、火と生きてきた人間の歴史を思います。火で暖を取り、火で煮炊きをし、火を囲んで踊り歌い心を通わせてきました。気持ちがほっとして落ち着くのは、本能なのでしょう。スイッチひとつで暖かくなるエアコンやストーブと違い、手がかかり、薪の調達もなかなか大変ですが、この暖かさは手放せません。
仕事が立て込んで、気持ちにも余裕のないままに過ごした1ヶ月。ようやくひと心地ついて、きょうは庭掃除。雑草を取り、まわりを掃いて、ふと見上げたら「わぁ・・・」こんなに美しい秋に気づかないまま冬を迎えるところでした。やはり、掃除は「三文の得」正しくは三文の徳ですが、きょうはほんとうに得した気分なので。掃き清めるという行為の良さをあじわった休日の朝です。