三十三間堂の釈迦如来さま。

ずっと以前、義父の介護や何やらで疲れ果てての旅、

その姿を仰ぎみて涙が溢れたのを思い出します。

左手は天にむけて膝に、これは皆の「願いをかなえてあげる」。

そして右手は私たちの方へ向けて胸の前に、

これは「何も恐れることはないよ」というポーズ。

仏像ブームと言われますが、ずっと昔から人々はその手に救われてきたのだと、

身をもって経験したものですから、今でも時折訪ねます。

そんなことを思い出したのも、朝日NPで「仏像ガールさん」の記事を読んで。

仏像が大好きで、その魅力を皆に語るボランティアさん。

笑顔がとても良い人でした。

わたしもまた、野菜の魅力を語る「野菜ガール（？）」でありたいと思います。

東京の帰りの飛行機で、飲み物をサービスされた時のこと。

温かいスープも冷たい水も欲しかったので、

「両方、いいですか？」と問うたら、「もちろんですとも！」

肯定されることがこんなに嬉しいなんて、今まで気づかなかった。

いえ、決して大げさではなく。

じつは、その日めずらしく気持ちが萎えていたもので。

学びました、キズつき弱った心には「肯定」がクスリ。

いえ、弱っていなくても。「うん、うん、そうよね」「もちろん、よ」

言葉の力って、おおきいです。

あの時、アテンダントさんの言葉が、「はい」だけなら、

あれほど嬉しくは感じなかったでしょう。