進化とは、想像を超えた時間がかかるもの。
そうなると、ほんの数千年で
サバンナからアスファルトでの生活へと移行した人間が、
現代の生活のペースについていけないのは当然で・・・。
私たちの体は何十万年もかけて進化し、その間の99パーセントは
狩りや採集をする小さな集団で生活をしていた。
私たちはそのような生活に完全に適応しているのだ。
これは、いま読んでいる本、
『私たちは今でも進化しているのか(マーリン・グッズ著)』の一節です。
では、スピードについて行けぬ焦りやストレスなど、
進化の圧力から解放されるためにはどうすれば?
女は果実を集めたり火を起こして煮炊きしたり、
衣類を繕ったりして忙しく手や体を動かし、
男は命をかけてマンモスを狩りに出かけ、
獲物をかついで帰ったらビール片手にカウチに倒れ込む。
それが納得の生活であると筆者は書いています。
であれば、毎週末のように山へでかけ、
携帯ガスコンロでかんたんな調理をし、空を見上げながら飲み食いし、
おなかが充たされたら木々のざわめきを遠くに聴きながら昼寝し、
また一週間の元気を蓄積する私自身の行動にも納得がいくというものです。
もっと上へ昇りたいという野心や闘争心はとうに失せ、
多くを望まぬ暮らしにちょっと呑気すぎるかと後ろめたさを感じていましたが、
この本を読みながら、それでいいのだ!と確信した次第です。
生き方はひとそれぞれですが、
傍から見て楽しそうだなとか、幸せそうだなとか、
心地良く感じてもらえる生きものでありたいと思うのです。
いまは。