広島市内の映画館で「食と農の映画祭inひろしま」、
1週間のあいだ7本の映画を日替わりプログラムで上映。
前売り券を買っていながら忘れていて、最終日の昨日、駆け込みで2本観てきました。
その1本が「いのちの林檎」。
近所のゴルフ場が毎週のように散布する除草剤で化学物質過敏症になった
早苗さんの日々を追うドキュメンタリー。
衣服はすべてオーガニック、肉も食べられないので
無施肥無農薬の大豆が唯一のタンパク源。
100メートル離れたタバコの煙や車の排気ガスにも呼吸困難を起こして
転倒、昏睡状態。
上空を飛ぶ飛行機の電磁波にも反応する過酷な状況。
まともに息を吸える場所を求めて母親と共にいわゆる文明のない
山の中へ逃避する環境難民、
ただ「生きる」ために恋も仕事も何もかも諦めなくてはならない
彼女の姿を赤裸々に映す何とも辛い映画でした。
そして水道水さえも飲めなくなった彼女を救ったのが、
自然農法の林檎栽培で知られる木村さんの林檎だったというお話。
彼女のような患者さんが全国に70万人とも90万人とも。
私も大型スーパーの洗剤売場では頭が痛くなります。
スプレー式殺虫剤とトイレの芳香剤は使いません。
いつも清潔に保っていれば必要ないんじゃないでしょうか?
毒で作ったフローラルの香り。