シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2010年9月28日

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秋の雲と夏の雲が混在する、9月の終わり。

そば畑に咲く花を見に出かけました。

庄原市一木町の営農集団の手によって休耕田で栽培されています。

全国に増えていく休耕田。

他県ではひまわりやヨモギなどを植える地区もあると聞きます。

里山の景観を守る意味でも、よい試みですね。

 

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蓼(たで)科、白い可憐な花です。

そばの実は黒色の三角形、中は白い粉だそうです。

枕に入れる「ソバ殻」は、中の白い粉を取った後の殻。

実を結び、新蕎麦が楽しめるのは11月の頃。

 

蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな (松尾芭蕉)

 

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まさに、花でもてなされた一日。

車を止めて見れば、コスモスに赤とんぼ。

里山は、すっかり秋でした。

 

 

2010年9月12日

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とても多くのものを見てきたダンディSさんが「ありゃぁ、すごかった!」と言うので、

どんなにすごいのか確かめに行きました。 三瓶小豆原埋没林。

27年前、水田の整備工事の際に偶然発見された地底に眠る森です。

約4千年前の縄文時代、三瓶山の噴火で小豆谷に流れ込んだ土石によって付近の森が埋没。

偶然に偶然が重なって、木々は倒壊することも炭化することもなく立ったままで歳月を耐えてきました。

 

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発掘したままの状態で保存された地底の森。

地上から地底に降りていく格好で、螺旋階段を下ります。

4千年ぶりに現代人の手によって掘り起こされた地底の巨木は、

大きなもので根回り10メートル、推定樹高は50メートル。

太古の自然のスケールの大きさが胸に迫ります。

 

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根っこだけをそのまま残した展示。底の深さに目がくらみます。

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3本の樹が長い年月をかけてひとつになった、合体木。

左下の人の大きさと比べてください。

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この年輪をみれば、にんげんの一生なんてほんの一時。

泣いても笑ってもたかが知れていると、ちょっと気が楽になります。

螺旋階段を下りていくと、杉の木の香りが漂いました。

切られてなお、木は悠久の時を生きて香っているのです。すごい。

(切られた上部はすぐ近くの三瓶自然館に展示されています)

 

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遠くに望む三瓶山は、きょうもおだやか。

活火山だなんて信じられないですね。

現在は休火山とか死火山という呼称はなく、

過去1万年以内に噴火した山は活火山、

それ以外は火山と呼ぶのだそうです。

したがって、4千年前に噴火した三瓶は活火山というわけです。

 
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