シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2010年11月26日

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韓国3日目、ホテルで朝食。パンとサラダに、デザートの柿がおいしい。

香辛料の強い料理が続いたので、胃がホッとします。

テーブルに置かれた珈琲と紅茶のポットがかわいい。

 きょうは、一日フルに街歩き。ちょっと長いレポートになりそうですが、おつきあいください。

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午前中は世界遺産の「チョンミョ 宗廟」へ。歴代の国王とその妃の位牌を祀った霊廟です。 kankoku4-2

 

敷地内に、長く続く石畳。真ん中をご先祖さまが、その外側を王が歩くとされる神聖な道です。

観光客も真ん中を歩くことは禁止されています。

 

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赤い列柱と甍が整然とした美しさをみせる正殿。

ここに16代の王と妃の位牌が祀られています。

永く続いた王位を象徴する長い棟は、日本の三十三間堂を思い出させますが、

棟の長さは三十三間堂よりもわずかに短いとか。

左より代々の位牌が順に祀られ、一番右には日本から韓国の皇太子に嫁いだ妃の位牌も。

政略によって異国の地に送られた身を思ってみますが、皇太子と仲むつまじく暮らしたと聞いて安堵。

日本語ガイドの方の話が面白くて、王朝の歴史を興味深く聞くことができました。

ガイドの利用は無料、利用をおすすめします。

 

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王室の慰霊をなぐさめる祭祀は王制廃止後も続き、

その子孫が6百年以上にもわたって引き継いでいるといいます。

祭祀の日のごちそうを作るための棟もあり、

手前には井戸と料理を並べる広い台も設けられています。

人気韓国ドラマ「チャグナムの誓い」の舞台みたいです。

 

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王様とお妃様の位牌をまつった宗廟を見た後は、宮廷料理を体験しに「ソクパラン 石坡廊」へ。

宮廷料理は、韓国の旅のハイライト。とても楽しみにして来ました。

 1人前90000ウオン、円に換算して約6500円は物価の安い韓国ではとても高級。

お店まで運んでくれたタクシーの運転手さんも、「タカイ、タカイ」を繰り返していました。

伝統ある店の構えに期待は高鳴ります。

 

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宮廷料理のスタートは、おかゆ。水キミチなるものも一緒に出てきました。

薄味でとても上品なお味。うーん、好み。

 

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次は、韓国春巻き。彩りも美しく並ぶのは、にんじん、大根、じゃがいも、ごぼう、しいたけ、錦糸玉子、きゅうりの細切り。

それらを好みで皮にのせ、巻いて食べます。酢味噌としょうゆ味のタレも絶妙。あー、おいしい。

 

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野菜と春雨の炒めあえ、エリンギのおひたし、あわびの塩焼き、韓国ぎょうざと料理は続きます。

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さすが老舗の料亭、プレゼンテーションも洗練されています。

焼き肉屋ではスタミナ料理のユッケもこの通り、優雅に花の形で召し上がれ。

 

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焼き肉、鍋と続いて、おなかいっぱい。

焼き肉は食欲旺盛なPさんに。牛肉の入った鍋は手をつけないまま。

赤い肉が苦手です。

 

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「もう、おなかいっぱい!」とギブアップの頃に、最後のデザート。

韓国の食の懐の深さを堪能いたしました。

辛いだけが韓国料理ではないことを知ったことも収穫。宮廷料理ならば口に合う、王妃なわたしでした。 PB211775PB211777

 

かつて王朝の妃の生家であった歴史ある古邸。敷地内にある小さな門、くぐると愛と成功、健康が叶う?とか。

料理に気を取られて撮り忘れましたが、店内のインテリアも上品でとても素敵でした。

ソクパランのホームページ上で日本語予約できるので、韓国へ旅の節には、ぜひどうぞ。

 さて、美食のあとは、全身美容体験。午後6時にお風呂とエステの「天地然」を予約済み。

サウナと全身あかすりとシャンプーの基本コースに、上半身オイルマッサージとかかとの角質取りを追加して

ぴっかぴっかになって日本へ帰る予定。

さぞや優雅に・・・と思いきや、マッサージ台にど~んと乗せられ、まな板のマグロ状態。

たくましい韓国のオバサンの手でウロコをはがされるように全身をゴッシゴシ。

お湯をザブーンして、またゴシゴシ。もう好きにして、の気分で目をとじます。

はたして、お肌はツルツル。その夜はホテルのベッドでぐっすりと安眠。経験はしてみるもんです。

エステで疲れも垢も落として、続きはまた明日。    

2010年11月25日

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 ホテルに入って一夜明け、韓国ぶらり歩きの本番。

きょうは韓国郊外の「外岩里民俗村」まで足を伸ばします。

「はじめての土地でちょっと不安・・」と渋るPさんを説き伏せて、

地下鉄と電車、バスを乗り継いで約2時間半のショート・トリップ。

治安さえよければ、何処へだって行って帰れるもんです。

迷い道、寄り道で思わぬものに出会えるのが、旅の面白さでもあります。

そして同行のオンナ4人、知恵を集め、駅で尋ね、道行く人に教えられながら、無事目的地に到着。

 

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外岩里民俗村は、韓国の農家を保存した歴史地区で、

実際に住人が田畑を耕しながら住んでおられます。

映画のロケ地にもなっているとかで、のどかな農村風景がありました。

 

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稲刈りが終わった田の間に家々が立ち、畑にはキムチの材料となる大根や白菜が育っています。

ちょっと中を覗くと、日本の古い農家に似た懐かしい暮らしがあります。

道ばたには我が家の裏に咲くのと同じ小菊を見かけました。

タマネギを吊した軒下もなじみのある光景です。

同じ稲作文化、というより、この国の文化が海を渡って、私たちの国に渡来したのですね。 kankoku2-10kankoku2-11

 

歩いていくと、湯気が立つ一軒の農家がありました。

中をのぞくと、女主人が大きな釜で大豆を煮ておられました。

煮た大豆は固めて軒下に干して保存食にするようです。

どの農家にも、同じように干されていました。

 

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おいで、おいでと手招きをされて家の裏に回ると、ズラリと瓶が並んでいました。

いろんな種類のキムチやコチュジャン、みそ。

味見をさせてもらうと、おいしい!日本もかつてはこんな台所風景があったはず。

台所仕事の豊かさにふれて発憤、来年こそ奈良漬け名人の母からその技を教えてもらおうと決心しました。

 

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お昼ごはんは、敷地内の食堂で。メニューが韓国語のみでちんぷんかんぷん。

お店の若い男性がちょっと英語がわかるのでおすすめを選んで運んでもらいました。

チジミ、キムチスープ、そうめん風のにゅうめん、昨夜も食べたこんにゃく風が浮かんだ具だくさんスープ。

ところが、昨夜のチゲ鍋の辛さが胃にもたれて食欲なし。みなが食べるのを眺めていました。

あまり濃いあじつけが苦手なもので、韓国食の旅、前途は多難?さて、その答えは明日に・・・・。

 
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