ホテルに入って一夜明け、韓国ぶらり歩きの本番。
きょうは韓国郊外の「外岩里民俗村」まで足を伸ばします。
「はじめての土地でちょっと不安・・」と渋るPさんを説き伏せて、
地下鉄と電車、バスを乗り継いで約2時間半のショート・トリップ。
治安さえよければ、何処へだって行って帰れるもんです。
迷い道、寄り道で思わぬものに出会えるのが、旅の面白さでもあります。
そして同行のオンナ4人、知恵を集め、駅で尋ね、道行く人に教えられながら、無事目的地に到着。
外岩里民俗村は、韓国の農家を保存した歴史地区で、
実際に住人が田畑を耕しながら住んでおられます。
映画のロケ地にもなっているとかで、のどかな農村風景がありました。
稲刈りが終わった田の間に家々が立ち、畑にはキムチの材料となる大根や白菜が育っています。
ちょっと中を覗くと、日本の古い農家に似た懐かしい暮らしがあります。
道ばたには我が家の裏に咲くのと同じ小菊を見かけました。
タマネギを吊した軒下もなじみのある光景です。
同じ稲作文化、というより、この国の文化が海を渡って、私たちの国に渡来したのですね。
歩いていくと、湯気が立つ一軒の農家がありました。
中をのぞくと、女主人が大きな釜で大豆を煮ておられました。
煮た大豆は固めて軒下に干して保存食にするようです。
どの農家にも、同じように干されていました。
おいで、おいでと手招きをされて家の裏に回ると、ズラリと瓶が並んでいました。
いろんな種類のキムチやコチュジャン、みそ。
味見をさせてもらうと、おいしい!日本もかつてはこんな台所風景があったはず。
台所仕事の豊かさにふれて発憤、来年こそ奈良漬け名人の母からその技を教えてもらおうと決心しました。
お昼ごはんは、敷地内の食堂で。メニューが韓国語のみでちんぷんかんぷん。
お店の若い男性がちょっと英語がわかるのでおすすめを選んで運んでもらいました。
チジミ、キムチスープ、そうめん風のにゅうめん、昨夜も食べたこんにゃく風が浮かんだ具だくさんスープ。
ところが、昨夜のチゲ鍋の辛さが胃にもたれて食欲なし。みなが食べるのを眺めていました。
あまり濃いあじつけが苦手なもので、韓国食の旅、前途は多難?さて、その答えは明日に・・・・。