シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2011年3月2日

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野菜ソムリエのイベントに参加するため、東京へ。

羽田に降り立つ直前、「東京は雨、気温5度」のアナウンス。

うー、寒そう。暖かな日が続く広島から来たもので、薄手のコートにマフラーも手袋もない軽装です。

空港から出たくない気分です。渋谷で行われるイベントは夜の7時から。

いつものように時間まで街を見て歩こうと思っていたけれど、こんな天気では気も乗りません。

予定を変更して東京に住む息子と昼ご飯を食べることに。

とりあえずモノレールで浜松町まで。車窓にはどんよりと重い空、冷たい雨。

 

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息子と約束の13時まで小一時間あるので、地下鉄大江戸線に乗り換えてちょっと築地市場まで。

築地市場の駅構内には歌舞伎町の絵。

海外からの観光客も多く、韓国語やフランス語が飛び交っていました。

 

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10時をまわった市場は、すでに仕事を終えています。

長靴姿の市場の人に代わって、傘をさした観光客がぞろぞろ。

 東京の食をまかなう築地市場、場外市場には

乾物や調味料などの食品の他、包丁、金物、陶器などを商う商店が軒を連ねています。

本来は市場に出入りする業者相手の商いなのでしょうが、今やお店は観光客相手に大忙し。 8

 

包丁で有名なお店「有次」。板前の親方らしき人と若い衆が包丁を見ていました。

「板前を何年やってんだよぉ」と親方の小言。東北弁らしきイントネーションでした。

私も、ペティナイフが欲しい。でも帰りの飛行機に持ち込めないですよね

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 台所用品のお店で、野菜洗いようの小さなタワシを買いました。

鰹だしパックや唐辛子なども欲しかったけれど、荷物になってしまうので今回はパス。 11

市場で働く人たちが仕事を終え、朝ご飯を食べる食堂にも観光客が押し寄せます。

評判の寿司店の前は長蛇の列。

市場をまわっているうちに方角が分からなくなって、地下鉄駅は、どっち?

店の前にいた粋でいなせな江戸弁のお兄さんが「あっちだよ」と笑顔で教えてくれました。

これから息子と約束した渋谷へと向かいます。

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雨の平日、しかも寒いせいもあってか、日本一人口過密な渋谷駅前も人数は少なく、

いつもは群衆に埋もれているハチ公もごらんの通り。

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道玄坂をのぼって、お気に入りの野菜丼のお店へ。

あれ、お店がなくなってる。ビルの建て替えで移転でもしたのでしょうか。

代わりに新しくオープンしたカレー・スープの専門店へ。

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当たり!おいしかったです。私はベジタブル、息子はチキン16

お店の名は「SHANTi」原宿店、池袋店もあります。ぜひお試しを。

 2000CC のバイクを買ったばかりの息子。春になったら四国八十八箇所をまわるのだと。

そんな呑気でいいのか、28歳。

それにバイクは事故が心配。

「そんなの運だ」という息子に、「納得して死ねるよう、きょうを生きなさい」と母は言いました。

息子と別れて、15時。まだまだ夜まで長いので、この続きはまた明日。

2011年2月20日

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朝、札幌の気温は4℃。日差しが暖かく感じられるほどで、

道路の雪も溶け始めています。

 

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札幌、最終日。午後3時半には飛行機で帰路に。

最後まで札幌に残る私につき合ってくれたのは、

帯広在住の「農家の嫁」Mさん。

農家といっても法人の大規模農家なので、

トラクターの運転から従業員さんのお世話まで多忙。

農閑期の間に思いきり自由になるんだと、

この後いったん家に戻ってまた東京と名古屋へ、

野菜ソムリエの勉強を兼ねて遊びに。

一緒に暮らすご両親の世話、子育て、そして家業と

辛い思いにも耐えてがんばってきたんだから、ここらではじけなくっちゃねぇ。

古い家の長男の嫁同士、気持ちがピッタンコ。

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札幌の残り半日、そんな二人が向かったのは、まず北海道大学に隣接する大学の植物園。

外は雪で覆われるので冬期は閉鎖ですが、温室を見ることができます。

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サボテン、バナナ、北の国にいて南国気分を味わいます。

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食虫植物の「ウツボカズラ」。壺を逆さにしたような形状の花に甘い匂いのする液をためて虫を誘い、

まんまと壺に入ってきた虫をパクリ。それを見て「ハウスに入れたいな」と、つぶやくMさん。

野菜につくアブラムシの駆除に使いたいと、さすが農家の着想。

スタッフの方に尋ねたところ、アブラムシはちょっと難しいとのこと。残念。

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ランの部屋。見るほどに不思議な造形です。

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私たちのあとから入ってきた男性、自宅に50鉢以上も集めるランの愛好家。

この植物園が面倒見きれないランも預かって育てているとも言います。

写真右、日本に数少ない品種だそうです。

自家採取の野菜(いわゆる伝統野菜)の種が持ち出し禁止で守まれているように、

ランも国境越え禁止。それだけに希少な品種は手を尽くして育てて・・・・

愛好家の話、まだまだ続きそうなので、ここらで失礼。

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札幌の街、樹木はみな雪から守られています。

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北大植物園からそのまま歩いて旧道庁へ。クラシックな立派な煉瓦造りの建物です。

ロシア文化の影響を受けているのでしょうか、てっぺんにはドームが見られます。

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中に入ると正面に赤い絨毯が敷かれた階段、国会議事堂の組閣記念写真の場面を思い出させます。

内部は北海道の郷土資料が閲覧できる図書館になっており、北方領土の資料室も。

ニュースで見聞きすると遠い他所のことのようにも思えますが、ここ北海道で目の当たりにすると、

返還問題が現実のものとして胸に迫ります。

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早くもお昼、旧道庁のすぐ近く札幌の野菜ソムリエのお店「ベジカフェ・まーくる」でランチ。

じゃがいものサラダ3種、ほうれん草のいひたし、人参と牛蒡のキンピラ・・・野菜づくしの一皿、

写真を撮るのも忘れてぺろり完食。オーナーの吉川さんと名刺をかわして、お店を出ました。 4-18 4-18 (2)

ホテルに預けた荷物を受け取り、地下鉄でJR札幌駅に着いたところでMさんとお別れ。

電車に乗って空港へ。よく食べ、よくしゃべり、よく歩いた4日間。

晴れても夕刻からは冷え込んで路面が凍る札幌の街。

登山家の野口氏も愛用のニューバランス703を履いて正解。

スッテンもコロリもなく安定して歩けました。

 

 

 
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