新幹線に乗り、特急南風で瀬戸大橋を渡り、四国こんぴら歌舞伎を観に行きました。
琴平駅で降り、土産物屋が並ぶ通りを歩いて、 金比羅の芝居小屋へ。
4月も終わりだというのに寒くて、ブルブル。
それでも強風にはためく幟が見えてくると、胸ときめきます。
今年の「看板」は松本幸四郎。
会場内にある三越の売店で幕の内弁当を予約して、中へ。
竹を組んだ天井が時代を感じさせる小屋、ほぼ満員の入り。
どの席も板の間に座布団敷きです。
1日2回公演で、午前と午後、出し物が変わります。
私と友人のTさんは午前11時からのチケット。
途中休憩をはさんで約2時間。日本史に疎い私、
源平を題材にした「熊谷陣屋」の話がわからず???
終わった後にTさんに解説をつけてもらって、ああ、なるほどぉ。
それでもお芝居の雰囲気は十分に楽しめました。
幕間に食べたお弁当もおいしく、芝居見物を堪能。
終わって小屋を出たのが午後2時前。
琴電に乗って約1時間、高松まで足を伸ばすことにしました。
琴電のレモンイエローの車体には「しあわせさん、こんぴらさん」のcatch phrase。
コトコト走って100周年なんですね。ローカルなのどかさが好きです。
高松まで足を伸ばした目的は、丸亀商店街に昨年12月にオープンした 「まちのシューレ963」。
日本の雑貨ショップの草分け的な存在、奈良の「くるみの木」のオーナーが、
故郷高松にどうしても作りたかったお店だとか。
店内には選りすぐりの暮らしの道具と食品が集められています。
ビルのなかのスペースながら、レモンの木に実がなっていたり、
インコのまるちゃんが、覚えたばかりの讃岐弁で「よく来たなぁ」とおしゃべりしたり、
商品の棚にコロンとくるみの実が転がっていたり、温かく優しい空気が流れます。
買いました。栗国の塩、ふきみそ、どら焼き、そして、インド綿のふきん。
おいしいもの、やさしいもの、誠実なもの。
帰りはJR高松駅から、はじめて九州新幹線「みずほ」に乗りました。
このまま乗っていれば鹿児島まで行けるんだーと思いながら、大人しく広島で下車。
よく遊んだ1日、明日は働かなくっちゃ。