シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2014年3月10日

 

大きな町にはスーパーマーケットもあるけれど、

活況を呈しているのが駅前の市場。
わんさと積まれた品の間を大勢の人が行き交います。

日本ではなつかしい量り売り、
スーパーでも生鮮食品は量り売りです。

そうと知らず、りんごを2つそのままレジへ持っていって

お店の方に迷惑をかけました。

 

 

魚も路上で売られています。
亜熱帯の気候のなか冷蔵状態でなくのが気になりますが、
市場でも氷はみかけませんでした。

少々のものは体に入れても平気な体力があるのでしょうね。

日本は逆に潔癖すぎて、さまざまな菌に対する抵抗力が落ちているようです。

 

 

一日三度の食事がカレーといっても過言ではない国、

豆カレー、まぐろが入った魚カレー、野菜カレー。

湿って暑い風土に複雑なスパイスの味がおいしく感じられます。

そして、辛いものを食べた後に、
甘い菓子がとてもおいしく感じられることも知りました。

この国の菓子はやたら甘いのです。

 

 

「生きる知恵」という意味をもつアーユルヴェーダの国、

食、運動、睡眠、呼吸など、
健康を維持するためにからだに必要なことを

医療の位置づけで診る五千年の知恵が食にも生きています。

独特の苦みをもつ薬草系の野菜を
ココナッツの果肉を削ったものと和えた

「サンボル」と呼ばれるサラダもそのひとつ。
ライムの果汁や塩、かつお節で味付けしたものなど

味はいろいろ。

体のなかからキレイになれそうです。

同じ亜熱帯の土地、沖縄の薬草料理とも通じるおいしさでした。

 

 

カレーとともにポピュラーなのが、
スリランカ風コロッケとも呼ばれる揚げ物。

野菜や肉、卵を小麦粉をのばしてた生地で包んで
揚げたエラワル・ロティや、
野菜や豆を細かく刻んで生地に混ぜ込み、
丸めて揚げたワデーなど。

大衆食堂の店先で作りながら揚げています。

軽い昼食やおやつとして食べられているようです。
日本円で一個20~30円。おいしいです。

  

 

スリランカの食に欠かせないココナッツ。
路上でも市場でもスパーマーケットでも必ず売られています。
果汁はジュースで、果肉は削ってサラダに、

同じく果肉を絞ればココナッツミルク。

いろいろなスパイスが協和するスリランカカレー、

このココナッツミルクが加わることで、
単に辛いだけでない複雑なおいしさを見せてくれます。

日本で入手できる缶詰やパウダーとはまったく異なる味、
虜になります。

まだまだ使えきれないスリランカ、

明日かあさって、生活編をお届けします。

 

 

 

 

 

 

 

2014年3月6日

 

スリランカに着いて、はじめての食事。

サラダの中から得たいの知れない野菜を一品選んで食べてみたら、
これがおいしい!
なに? と言ったらレストランの給仕さんが

持ってきてくれました。

スネークキング(へびうり)という野菜で、全長1メール超。
本当にヘビのように長い。


 

これをこまかく刻み、ココナッツの果肉と
ライムの果汁で和えてありました。

この味で、いっぺんにスリランカが好きになりました。

 

 

 

国じゅう、至るところに田んぼが広がっています。

1日三度カレーを食べるスリランカは、米の国。
二期作で、3月の終わりと8月の終わりに収穫されます。

背の高いココナッツの葉で葺いた屋根、何だと思いますか。
野生の象の見張り台、

畑の作物を荒らしにくる象をみつけ、
爆竹のような音で脅して追い払うのだとか。

 

 

長い乾期に備えて、広大なため池が各地に作られています。

自然の河か湖のような広さ、
歴代の王様がそれぞれ十数年の歳月をかけて
作らせたといいます。

 

 

ガイドさんの知り合いを頼って、農家さんを訪ねました。

ここでも、農業では生活が立ちにくいのが現状。

政府の手厚い保護がない限り、どこの国でも

きつい労働の割に利益が薄い農業はは大変です。

 

レストランで食べて、おいしさに感激したスネークキングも育っていました。

 

 

スリランカの正月は、新米を収穫し終えた4月12日、
まずは新米を寺に供え、それから国民が一斉に家で
ミルクライスを作る「アウルッダ」という行事があります。

同時刻に台所のガスをつけ、作り始めるのだそうです。

自然の恵みに感謝して、米で正月菓子も作られます。

 
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