シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2014年6月6日

 

土佐の旅、最終日。

広島へ帰る前のランチは、高知市内の「食堂ワルン」で。
じつは、ここ、十数年前にある雑誌の高知の旅特集でみつけて

大切にスクラップしていたお店なのです。
記事によれば、高知でこんなおいしいアジア料理が食べられるなんて!
撮影されたお店のアジアの下町らしい風情も素敵でした。

アジアで暮らした女性お二人が切り盛りされる店とも書いてありました。


そんなわけで、今回の高知の旅で絶対にはずせない場所。

ところが日曜日が定休日、そこでわざわざ
月曜まで一泊延長してのランチ体験となりました。

 

 

さて、カーナビに住所をセットして現地まで。

周辺まで来て、みつからず

お店に電話して訊ねてようやくたどり着きました。

ようやくの思いで来てみれば・・・・

大らかで気取りがないと言いましょうか、

失礼ながら構えも店内も乱雑にして古ぼけた店。

奥が住居部分になっていて、

入り口にはご家族のものと思われる靴が脱ぎ散らかしてあります。

この店に来たかったのは私、
それにつき合ってくれた同行のふたりの顔は、

高知に来て、延泊をしてまでこの店か、と言いたげな表情。

テーブルに着き、お店の方が来られるまで
しばらく沈黙が続き、それぞれ注文。

 

 

春巻、おかずのせご飯、台風豚の角煮スープ。

おいしかったのです!

香辛料や香草を使った複雑な味わい。
昭和時代にあった赤い木の箸も懐かしく、

チープなプラスチックのコップもいい雰囲気ではないですか。

どこかアジアの下町の雑踏のなかで昼ご飯を食べている気分。

狭い店に、ひっきりなしにお客さまがやってきます。

お弁当を買いにくる人も。

友達がぽつりと言いました。

「この味なら、また来てもいいかな・・・」

そう、なにごとも経験。

旅のいい思い出になりました。

食堂ルワン http://www.zukan.co.jp/2009data/ethnic/waruncafe/index.html

 

お腹を満たして、高速にのって広島へ。

たのしい旅でした。

 

2014年6月5日

写真: 昨夜は高知市街で皿鉢(さわち)料理。大皿に鰹のタタキ、マグロの刺身などの料理がてんこ盛り。祝いや法事などに供されるもので、言ってみれば膳に並ぶ料理をひとつ皿に盛ったスタイル。これを囲んで延々と呑み続けるわけですね。呑めない少女は延々と喋り続けて土佐の夜は更けたぜよ~

 

高知名物といえば、鰹のたたき。

うーん、他にはないのかと探していたら、

ありました「皿鉢(さわち)料理」。

祝い事や法事、宴会など人が集う場で供されるもので、

御膳料理の定番が、ひとつ大皿に盛られています。

鰹のたたき、マグロのお造り、たたきの海苔巻き、海老、エトセトラ。

豪快に盛った大皿を囲んで、
延々と酒を酌み交わすのですね。

土佐では酒宴のことを「おきゃく」といい、

自由に楽しく、にぎやかに分け隔てなくもてなすのが流儀。

人数が増えても大皿ならば融通がききます。

みんなで盛り上がろうという土佐気質が生んだ

酒宴のスタイルと言えるでしょう。

味はともかく、土佐の温かな人柄にふれる思いの料理でした。

 

二森 みつえさんの写真

 

高知の繁華街のお店。

黒い札に白い文字で○○御一行様と、

予約をしてくれた友人の名字が書かれていたのには
思わず笑ってしまいました。
皿鉢料理は、宴会料理なのでした。

飲めない私たち、静かに皿の料理を平らげて、

通りのカフェでお口直しをいたしました。

 

土佐食の旅 続きはまた明日。

 

 

 
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