高知名物といえば、鰹のたたき。
うーん、他にはないのかと探していたら、
ありました「皿鉢(さわち)料理」。
祝い事や法事、宴会など人が集う場で供されるもので、
御膳料理の定番が、ひとつ大皿に盛られています。
鰹のたたき、マグロのお造り、たたきの海苔巻き、海老、エトセトラ。
豪快に盛った大皿を囲んで、
延々と酒を酌み交わすのですね。
土佐では酒宴のことを「おきゃく」といい、
自由に楽しく、にぎやかに分け隔てなくもてなすのが流儀。
人数が増えても大皿ならば融通がききます。
みんなで盛り上がろうという土佐気質が生んだ
酒宴のスタイルと言えるでしょう。
味はともかく、土佐の温かな人柄にふれる思いの料理でした。
高知の繁華街のお店。
黒い札に白い文字で○○御一行様と、
予約をしてくれた友人の名字が書かれていたのには
思わず笑ってしまいました。
皿鉢料理は、宴会料理なのでした。
飲めない私たち、静かに皿の料理を平らげて、
通りのカフェでお口直しをいたしました。
土佐食の旅 続きはまた明日。