シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2015年12月30日

奈々さんのボード

街中の生まれです。
お隣さんとは、建物もおつき合いもとても近い生活。
幼い頃にはよく母から「お隣で醤油借りてきて」と、
小さな容器を手渡されました。
容器には母の漬け物などが入っていました。
あるいは近所のおばちゃんが、
ちょっと酢貸してくれん?と無花果を手に
サンダル履きでやって来たり。
助けられたり、助けたり、
お裾分けと称したいいもの交換があったり。
いい時代の記憶が私の体のなかに染みついています。
おいしいもの、楽しいこと、幸せな気分を誰かと分かち合う、
あるいはヘルプ!に、空いた手をさしのべる
ギフトな人生でありたいと思います。
今年もたくさんのギフトをいただけました。
どれだけお返しができたでしょうか。
来年は、もっと、もっと。
力を、こころを、もてるすべてを尽くす1年にしたいと思います。
先日頂いた駿河湾の桜エビとチーズと葱をのせて焼いたバケットを、
奈々さんのダーリンが作ってくださったカッティングボードにのせて縁側へ。
遅めの朝食をとりながらボンヤリと思っていたら、
お昼になってしまいました。
さ、とりあえず年末やるべきことに手を尽くさねば。

2015年12月28日

藻醤油

甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の五味を持ち合わせた、豊かな味。
ふくよかな香りと、美しい色。
醤油は、日本の食に欠かすことのできない調味料です。
その歴史は魚を塩に漬けた弥生時代の魚醬に始まり、
野菜を塩漬けした草醬、そして穀物(大豆)を塩漬けした穀醬に至ります。
現在、私たちが口にする一般的な醤油は、
蒸した大豆、炒った小麦、塩を麹菌と混ぜ合わせて発酵させたものです。
ところが先日、耳にしたのが「藻醤油」なるもの。
えっ、海藻から醤油が出来るんですか?
その研究をされている関連の方にお尋ねしたら、
サンプルを送ってくださいました。
板海苔、食塩、水に乳酸菌などを加えて発酵させたもので、
さっそく舐めてみて、コクのあるのに驚きました。
大豆や小麦にアレルギーを持つ人にとっても朗報ですね。
海外でも広く認知されてきた醤油の新しい可能性を感じます。
里(大豆)の醤油と、海(海苔)の醤油。
実用化に向けて、試作が続けられているといいます。
日本の食文化の源である「うまみ」の世界が面白くなってきました。

資源の有効活用をすすめる「六次化産業」も、
こうした研究者レベルの知識から生まれるものでないと、
意味がないのではないでしょうか。

 
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