広島市街にある台湾料理店で「薬膳鍋」を食べました。
食べ終えて、お店の奥さまにごちそうさまと言うまで、
まさか店内に吊されていたトカゲ君が、今食べたばかりの鍋に
入っていようとは!
現地では姿のまま供されますが、ここ日本では
お客様にショックを与えないよう?粉末にして使われるそうです。
スープには血を増やす効果にある「当帰(とうき)」や
滋養強壮によい「高麗人参」など25種類の薬草が溶け込み、
具は烏骨鶏やアヒルの肉、かに、はまぐり、イカのすり身、白菜、きのこなど11種類。
これだけの食材が渾然一体となったスープがおいしくないわけがありません。
かすかに鼻梁を刺激する薬草っぽい香りも、体を元気づけてくれ、
滋養、滋味という言葉がまさにあてはまる一品。
素材がもつ力だけで勝負をかける料理の勢いに身も心もおどります。
〆はスープに麺とニラを入れて薬膳ラーメン、
最後の一滴まで、ごちそうさま。
寒い今の時期は体を温めて風邪を予防する効果のある食材、
暑い夏は夏バテを防ぎ解消する食材と季節によって配合が変わるのも
ありがたいです。
事前にお願いしておけば、体調に合わせた配合も可能とか。
医食同源、食べて元気になれる台湾の鍋に感服した夜でした。
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お店は中区広瀬町の「青葉」
https://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340101/34002701/