シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2010年7月20日

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友人と4人で夕ごはん、地蔵通りの「小出家」さんへ。

長いカウンターとテーブル席2つ。

20人余りの客の注文を1人でこなす主人は、カウンターの中の調理台で一心不乱。

サービスの女の子の笑顔が、ピリピリとした空気を緩和します。

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 とりあえず生ビール、黒板のメニューを眺めながら「えーと、レンコンの・・・」と注文しかけると、

「待ちんさい、うまいもん出しだげるけぇ」と、ご主人。

はぁ??? 様子の分からぬあたしはビールをゴックン。

どうも、ひとりひとりの注文を聞いていたのでは料理の手間がかかるため、

主人のペースで料理が出てくるシステムのようです。

他の客もお酒を飲みながら大人しく待ちます。

まず出てきたのは、目にも涼しい夏のオードブル。

ジュンサイのゼラチン寄せ、ふきの佃煮風どれもおいしくて、にっこり。

ブームのケーク・サクレ(甘くないケーキ)も取り入れるあたり、店の造りは庶民風(失礼?)なれど、感覚はおしゃれ。

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 ひと皿めを食べ終わり、待てども、次の料理はやって来ません。

白ワインのボトルも空になった頃、やっと。

鶏肉のソテーを運んできたご主人が空いた器を下げるのを、隣に座ってただ見ていたNさんに一言。

「気がきかんのぉ・・・」客に器を下げるのを手伝う義務はないけれど、

自然に手が出るくらいの心得を持っておけということなんでしょう。

おもしろいですね、こちらの注文は聞かないくせに、注文の多い料理屋、です。

でも、鶏肉もしっかりとした味でおいしかった。

秀逸はニンジンのグラッセ。ほどよい歯ごたえを残しながら、味よく煮込んでありました。二重マル!

 

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さて、さて、どうしても食べたくて手をすり合わせてお願いして作っていただいた「トマトと豆腐のカプレーゼ」

パンナコッタのような舌触りのおぼろ寄せ豆腐、生でサクサク食べる水ナス、宝石のようなフルーツトマト、大粒のブルーベリー、

ラズベリーソースのフルーティな香りがふんわり口のなかに広がって、し・あ・わ・せ。

カプレーゼとは本来トマトとチーズのサラダだと思うのですが、この際名より実、おいしけりゃ問題ナシ。

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 やれやれ、やっぱり最後にご飯が欲しいよね、と〆のニンニクご飯にありつけた頃、

「あのぉ、ツンチャン、怒ってないですかね」と、Nさん。

そうなんです、きょうはパーカッショニストのツンんちゃんがオーナーの「ピコ」の4周年記念ライヴに行くのが目的だったのです。

その前に腹ごしらえ・・・で、すっかり盛りあがっちゃって。

大幅に時間に遅れて「ピコ」へ。

ツンんちゃんのパーカッション、いつもながら素晴らしかった。

ツンちゃんの笑顔も、いつもながら素敵でした。

 

 

2010年7月10日

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朝4時半起床、広島市野菜アドバイザーの研修で広島市中央卸売市場を見学。

広いです! 旧市民球場の約10倍。

全国から荷が集まり、それを仲卸業者がセリ落とし、

場外で小売り業者に売りさばくまでの一連の営業で 24時間休みなし。

荷を動かす要となるセリ人となれば、親兄弟の葬式以外は休めないという厳しい世界です。

 1日千人以上の人が出入りし、七億円のおカネが動くというまさに広島の胃袋!

日本国内外から集まった青果が、ここから広島県内のお店へ運ばれます。

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 午前6時、セリの始まり。あらかじめ品定めしておいた荷を、階段式の席に座ってセリ落とす「見本ゼリ」を見学。

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見本ゼリが終わると、場内のあちらこちらに置かれた荷のまわりに、ワッと人だかり。

ピー!と鋭い笛の音が「こっちでセリが始まるよ」の合図。

セリ人を囲んで値段交渉です。こちらが終われば、またあちら。

笛のなる方、なる方へと人々が動いていくので、「移動ゼリ」と呼ばれます。

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ああ、おとこの世界だなーと見ていると、肩をポンと叩く人あり。

あれー、Oさんじゃないの。野菜ソムリエの仲間で、野菜販売のプロ。

野菜の荷が動き出す夜中の2時から仕事をしているというたいした働きものです。

がんばってるんだね、と改めて感心。

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広島野菜のブランド「ひろしまそだち」もありました。

高価なサクランボも無造作に。

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仲卸業者の店頭に、競り落とされたばかりのハウス物のレンコンあり。

金額はいくら?と聞いたら、びっくり「安いー!」

生産者から卸へ、仲卸から小売り店へ、流れていくうちにプライスは・・・・。

流通とはそういうものなんですね。

青果、花、カキ、鮮魚が一か所に揃うのは、全国でも広島だけといいます。

前に風光明媚な瀬戸内海、すぐ後ろに中国山地を抱える恵まれた土地なのだと気づきます。

魚もみかんも野菜もおいしい、海も見れる、雪も見れるひろしまがすき! という 

アメリカ人の言葉を思い出しました。

 
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