朝4時半起床、広島市野菜アドバイザーの研修で広島市中央卸売市場を見学。
広いです! 旧市民球場の約10倍。
全国から荷が集まり、それを仲卸業者がセリ落とし、
場外で小売り業者に売りさばくまでの一連の営業で 24時間休みなし。
荷を動かす要となるセリ人となれば、親兄弟の葬式以外は休めないという厳しい世界です。
1日千人以上の人が出入りし、七億円のおカネが動くというまさに広島の胃袋!
日本国内外から集まった青果が、ここから広島県内のお店へ運ばれます。
午前6時、セリの始まり。あらかじめ品定めしておいた荷を、階段式の席に座ってセリ落とす「見本ゼリ」を見学。
見本ゼリが終わると、場内のあちらこちらに置かれた荷のまわりに、ワッと人だかり。
ピー!と鋭い笛の音が「こっちでセリが始まるよ」の合図。
セリ人を囲んで値段交渉です。こちらが終われば、またあちら。
笛のなる方、なる方へと人々が動いていくので、「移動ゼリ」と呼ばれます。
ああ、おとこの世界だなーと見ていると、肩をポンと叩く人あり。
あれー、Oさんじゃないの。野菜ソムリエの仲間で、野菜販売のプロ。
野菜の荷が動き出す夜中の2時から仕事をしているというたいした働きものです。
がんばってるんだね、と改めて感心。
広島野菜のブランド「ひろしまそだち」もありました。
高価なサクランボも無造作に。
仲卸業者の店頭に、競り落とされたばかりのハウス物のレンコンあり。
金額はいくら?と聞いたら、びっくり「安いー!」
生産者から卸へ、仲卸から小売り店へ、流れていくうちにプライスは・・・・。
流通とはそういうものなんですね。
青果、花、カキ、鮮魚が一か所に揃うのは、全国でも広島だけといいます。
前に風光明媚な瀬戸内海、すぐ後ろに中国山地を抱える恵まれた土地なのだと気づきます。
魚もみかんも野菜もおいしい、海も見れる、雪も見れるひろしまがすき! という
アメリカ人の言葉を思い出しました。