男の子は台所なんて覗くもんじゃありません、と
親から教育を受けた世代が、今
世の奥方さまのお荷物になっています。
あるいは奥方に先立たれて食べるものに窮しておられるか。
高度成長期のなかで企業戦士といわれた時代、
料理でも作ってみようかという余裕などなかったかも知れません。
定年後の時間が長くなり、
男だって自分で食べるものを自分で作らねばならない状況、
あるいは結婚後も女性が働くことが当たり前の時代になって、
夫婦、キッチンをシェア。
毎日職場にじぶんで弁当を作っていく独身男子もいれば、
仕事帰りに食材を買って、そのままキッチンに立つ夫もいます。
いつ独り暮らしになっても困らぬよう、いまから。
小さな子は切ったり、炒めたりの作業に興味をもちます。
面白そうと感じる年齢からさせていけば、
無理なく「料理ができる男子」の出来上がりです。
じぶんの命をじぶんの手でまかなう、
人間として必要な能力だと思います。