シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2012年2月6日

 

昨日、小雨まじりの寒い日曜日。

住宅メーカー主催の野菜セミナーの後、

今年90歳になる母が独り暮らす実家へ。
母のためにイワシのつみれ汁を作りながら、
私が幼い頃の思い出話。

「しょうゆはね、大根にしっかり火が通ってから。

やわらく仕上がらんからね」

おでんを作る母のそばで覚えたこと。

そして、ひじきを煮るたびに思い浮かぶのが、

今は亡き俳優の金子信雄さんの顔。

これも小学校の頃、午後のTVの料理番組。

料理上手で酒のみの金子さんが、

「お酒はね、入れ過ぎってことはないの」と、

ヒジキが煮えているお鍋の中に日本酒をドボドボ。

そうか、日本酒を入れるとおいしくなるのか、と
おかっぱ頭の小学生は学習しました。

 

2012年1月31日

 

作家水上勉が、目の前で子芋をむく板前に
注文をつけたといいます。皮のむき方が厚すぎると。

「それでは小芋が泣く・・・、というより

冬じゅう小芋を温めて香りを育てていた土が泣くだろう」

(朝日新聞1月30日 天声人語より)


まったくもって同感です。

ごぼうを切った後、水にさらすなどもったいない。

土の香りを味わって欲しいから。アクもおいしさのうちだから。
美しく仕上げることに縒りをかける料理人の一皿と、
日々飽かず食べる家のごはんとでは
根本が違うと思います。

 


本日の料理教室、プチ野菜寿司と
もう一品は畑のカブでみそ汁。

 

 

 
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