シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2013年10月20日
昨日、地域の農家さんと一緒に葉もの野菜の勉強会。
最近はサラダで食べられる、切って置いてもいたまない水菜が人気。
カルシウムいっぱいの小松菜もジュース、炒めもの、漬物に便利野菜です。
これから寒くなると葉ものが甘くおいしくなります。
いっぱい食べてくださいね!
農家さんとのコミュニケーションは、いつも
わたしの野菜ごころを心地よく刺激してくれます。
2013年9月22日

 


東広島市の農業ジーンバンクを訪ねました。

ジーンバンクは、直訳をすれば「種の銀行」。

「種の守り人」船越建明さんの手によって、

18,000種の種が保存されています。
その目的と意義については、
船越さんの書かれたものを読んで頂くとして、

http://www.tokusanshubyo.or.jp/pdf/tokusanshubyo_14.files/77_j14_pdfsam.pdf

 

なぜ今、わたしが作物の種に興味を抱くかというと、
元来、食は地域固有の種から生まれ育った作物が活かされ、
独特の味や形が生まれてきたという背景があるから。
伝統野菜、地場野菜と呼ばれるものは、
その地域の気候風土のなかで何世代にもわたって選別・淘汰され、
その地域の風土に合った種として固定化しました。
これを固定種と呼びます。
たとえばよく知られるのが丹波の黒豆や小豆。
同じ大納言小豆でも、丹波産のそれと北海道産では
形や大きさ、味や品質もまるで違うのですね。
ところが、近年では大手種苗会社が作る
「F1種(first filial generation)」という種が圧倒的に使われ、
 日本中どこでも同じ性質や味を持つ野菜が栽培され、
お店で買えるほとんどの野菜はF1種から生まれたものとなっています。

味は良いが大きさや形も不揃いな固定種の野菜と比べて、
F1種は大量生産に向いていることから、
種苗業界は競ってF1種を開発するようになったのです。
野菜が均質化され、地域の食文化が失われるなか、
地域の食材として根付き、個性的で豊かな風味を持つ固定種を
今一度取り戻そうという働きが各地に見られ始めています。


 

 

実験農場では国内外各地から寄せられた種を育成、
採取された種は大切に保存されます。

 

 

採取された種、沖縄の島おくらからイタリアのパスタ小麦まで。

農家さんに限られますが、

希望すれば種は分けてもらえます。
自分の畑で採取して、またお返しするのが
種の分け合いのルール。
種はみんなの大切な「文化財」として、
みんなの手で守られるべきものなのです。

いのちの種を考え、ゆたかな食を育む在来種を考える
映画「よみがえりのレシピ」を自主上映いたします。

11月9日(土) 16時~ 17時30分~(2回上映)

ひろしま町づくり交流プラザ
ぜひ、ご覧下さい。詳細は追って告知いたします。

 
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