シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2015年2月1日

宮島農園3

安芸の宮島は、古来「神の島」
戦前まで、鍬を入れることは許されませんでした。
そして、戦後、ようやく許されて入植者が耕し始めたものの、
岩だらけの土地に根をあげて畑を放置。
その畑を十数年前に買い上げで新に農業を始めたのが、
長くヨーロッパの地中海圏に暮らして後、
広島に帰った中野さんです。

中野さんがひらいた「宮島農園」は、
厳島神社、朱の大鳥居、世界中から訪れる観光客で賑わう
宮島の表玄関ではなく、山を越えた裏側。
陽光きらめく美しい瀬戸内海を望みます。

宮島農園2

CIMG6562

瀬戸内海に農のパラダイスを築きたい、
手はじめにぶどう畑を作り、続いてしいたけ栽培も。
豊かにミネラル分を含んだ山の伏流水を使い、
肥料は宮島の名産である木工から出たおがくず。
めざすは里海の資源をいかす循環農業、楽しい農業。
塩も作りたいと夢はふくらみます。

宮島農園4

 

2015年1月28日

器と大根

木の器作家さんにプレートを作っていただきました。
山桜の木を削った1枚です。
わたしの家の前庭に大きな山桜の木があります。
6年前、関東の那須から広島に運ばれ、我が家に来ました。
ちょうど私が野菜ソムリエの資格を取った春のことです。
以来、わたしの守り木。春太郎と名付けて日々見上げています。
そんなわけで山桜には深い思い入れがあり、
迷わず「山桜で」と注文しました。
胡桃のオイルを塗り、使って洗ってはまた塗り、
これからこの1枚を育てていきます。
秋の種蒔きが遅れて、
それでも畑でここまで育ってくれた大根を
のせてみました。

価値なく扱われる廃材、端材に命を吹き込み美しい道具にする、
百年生きた木の命を昇華させる。それは命の循環を守ること。
森への想いにつながる1枚です。 

 

春太郎2013

 
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