「パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ」
なにやら呪文の言葉ようですが、
坊さんが(美味しすぎて)気絶したという名のナス料理。
世界有数のナス生産国トルコの料理で、蒸し煮にするらしいです。
そんなこと思い出したのも、
わたしを気絶させるほどに美味しいナスに出合ってしまったから。
広島県神石町の笹ファームさんが70年以上種を守っておられる「福場ナス」、
果肉は緻密にしてやわらかく、気品を感じさせる端正な味わい。
煮てよし、グリルにしてよし、揚げてよし。
食べて減るのが惜しくて、1本1本それは丁寧に調理し、
舌の上にころがすようにして味わっています。
どうすればこんなに美味しいものができるんだろうと遠い目になります。
1年に数度あるかないかのこんな出合い、
求めてきょうもゆくゆく野菜道です。