シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2016年1月5日

焼きりんご2

正月から食べ続けて、昨夜の焼き肉が胃にとどめ。
もう何も欲しくない。と、いいながら、
でも朝になればお腹はすいてしまうんですね。
果物ならば入りそう。
薪ストーブでりんごを丸ごと焼いてみました。
りんごの芯をくり抜き、空いた穴にハチミツをたらし入れ、
アルミホイルですっぽり包み、ストーブの直接炎が当たらない場所へ。
ホイルの外側から竹串を刺してみて、お、焼けた。
熱々を皿に取り、ナイフで割ってみれば、
うっわぁ、りんごの生命体だ。
ねっとりとした果肉は、自らの蜜とハチミツの甘さをからみつかせ
やわらかく甘い。
火をあやつることを覚えたニンゲンが、
最初に調理をしたのは、木の実だったか。
それまで硬くて食べられなかった実が、
ホクホクとしたおいしさに変化を遂げたとき、
どのような歓声をあげたのか。
想像してわくわくとします。
原始の料理、そのおいしさと喜びを
ことしの料理のテーマにできないだろうかと。

2016年1月4日

民田なすグラッセ正

お正月が明けました。
初夢はごらんになりましたか。
一富士、二鷹、三茄子
縁起の良い菓子「初なす」をいただきました。
山形県鶴岡市の伝統野菜、
民田(みんでん)なすで作られた砂糖菓子です。
手の平にのるほどのかわいいなすは、辛子漬けでも有名です。
およそ300年前からこの地で作られている野菜で、
一説には京都からやって来た宮大工が伝えたとありますが、
定かではありません。
種が運ばれ、誰かが土に植え、やがてこの地の野菜となり、
漬け物にされ、砂糖漬けにされて今日に至る民田なす。
その歴史は鶴岡の人々が大切に受け継いできた食の文化史です。
風土に鍛えられ土地の人々のくらしを記憶し、
いまに伝える伝統野菜には、単に食料としての役割では終わらない
深い魅力と面白さがあります。
わたしが野菜に惹かれ続けるのも、
自然と人が織りなす物語を刻む美しい生命体である所以です。


 
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