週末の雨の夜、中世古楽器の演奏会。
ヴィオラ・ダ・ガンバの青木さん、テオルボの武藤さん、そしてチェンバロの中野さん。
この夜は、全曲演奏に3時間かかるという組曲に挑戦。
「ぼちぼち、いきますかあ」と、青木さんがのんびりと弓を握って音を出し始めれば、
しばらくして、熱い日本茶を求めてキッチンに立つものやら、
カメラの電池を買いに抜け出すものやら、と、なんともゆるい空気。
なにせ3時間ぶっ通し演奏だもの、聴く側もリラックスの態勢。
でも、このカジュアル感、わっちは気に入ってる。
ま、演奏する人との合意あってのことですが。
咳ひとつするにも気兼ねして聴くような音楽は、大ホールにまかせて、
うちでは、体をゆるりと解きほどき、五感で音を感じ取ってほしい。
すぐそばで楽器が空気を震わせるのを感じ、演奏する人と呼吸がひとつになる。
演奏終了後は、奏者とお茶を飲みながら、音楽のこと、楽器のことなど、
いろんな話で盛り上がるのもいい。
みんなが楽しいと、わっちも嬉しい。また、やったろ、と調子づくのです。
中野さんが持ち込んだ電子チェンバロは、なんとも可愛く、
蓋の裏にはキューピットが描かれていました。