シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2008年11月17日



本を読んでいて、こんな文章に行き当たった。
「ペトリュスは心に染み入るワイン、
これを飲むと幸福とはなにかが分かるような気がする」
へえ、どんな味なんだろ。
飲んでみたいものだと楽天のワインショップをのぞいて見た。
え、えー! さんじゅうごまんえん?!
シャトー・ペトリュスはボルドーで最も高価なシンデレラ・ワインだと。
シンデレラ・ワインとは、愛好家や投資家が買い占めて
値段がつり上がった少量生産の高品質ワインのこと。
ショップリストを見ると、28万円、30万円、11万円・・・すべて完売。
格差社会だというけれど、
何十万もするワインをイブの夜にあけようなんて金持ちもいるんだね、
と、1本だけ。17万円の1993年物、在庫アリ。
あ、いえ、あなた。注文したりしないでね。わたしを喜ばせようなんて。
1鉢580円の野の花で十分、幸福とは何かが分かるんです。
紅いろの小さな花が可愛い「千日小坊」と、これも白い小さな花を咲かせる花蓼(たで)。
どこに植えようかなぁ ♪



2008年11月16日

本日、快晴。絶好のドライブ日和。
ドライバー&コンダクターはMr.ベースマンT添。
後部座席には笑い上戸のNちゃん。
まずは一気に境港まで走り、
T添が館内のビデオ製作を手がけた「水木しげる記念館」へ。
そして午後は米子の「植田正治写真美術館」
時間があれば温泉に寄って帰ろうというのが、きょう1日のプラン。

稲刈りも終わり、秋の色に染まる鳥取平野。
ひろい、のどか。空気が澄んできれい。
あ、伯耆富士。大山がみえてきた。
ここから「植田正治写真美術館」は近い。
前からぜひ訪れたかった美術館だから、胸わくわく。
写真家、故・植田正治は境港市に生まれ、故郷の砂丘を舞台に写真を撮りつづけた。
写真の生誕地フランスで「UEDA-CHO(植田調)」と呼ばれる独特の写真技術は、
人物や物体を緻密に構成して配置した演出写真。
戦前にデビューした彼の作品は、半世紀以上を経てなお新しい。 


大山を目の前に望む場所に、モダンなコンクリート造りのミュージアム。
4つの箱のような設計デザインは、植田正治の代表作の一つ「少女四態」をあらわしたという。
建物自体が巨大なアートで、どこを切り取っても美しい。
建築家高松伸の手によるアーティフィシャルな美と、大地と空の美しさがみごとに融合している。


水に映る逆さ伯耆富士 正面に置かれた椅子に座って飽かずながめる。
目の前の田では、稲刈りもとうに終わり、牛糞をすき込む作業中。 
真白な雪景、早春の花、早苗の緑と、あと3回は来たい。




細部にまでこだわった上質な空間 清らかで静かで知的 
自動販売機で売られている伯耆の自然水が1杯10円というのも良心的で好ましい

美術館前にバス停、ひとり文庫本など持って、ローカル線とバスを乗り継いで訪れるのもいい

さて、美術館をあとにして、ふたたび車を走らせる。
近くにある骨董&喫茶「マナーハウス」で、お茶。
英国スタイルの家に、アクセサリーから家具まで西洋骨董がぎっしり。
暖炉の前のソファで紅茶とクッキーを頂く。
時間は午後3時過ぎ、玉造温泉に寄って湯につかる時間もたっぷり残されている。
じゃ、行きますか。

週末の温泉街。
温泉通の息子から情報入手した日本一の庭園風呂がある「長楽園」は、
本日入浴のみはお断り。で、数軒先の「長生閣」へ。
この不況時に生き残りをかけたホテル業界、
数名のスタッフがバタバタと我々の車に駆け寄り、
入浴だけでは申しわけのないような満面笑みでお出迎え。
フロントで入浴料千円と引きかえに黄色のバスタオルを受け取り、
ホテル自慢のめのう風呂へ。
宿泊団体客が到着前の人もまばらな時間帯、いいお湯でした。
ロビーに戻ると、一足先に入浴を終えたT添、
すでに夕食の蕎麦がうまい店をホテルマンにチェック済み。
で、ホテルマンおすすめの店は
壁いっぱいに演歌歌手のポスターが貼られた場末の食堂風。
温泉街の雰囲気おおいに盛り上がり、女将さんも愛想良し。
ただし、割子蕎麦とむすびの値段はしっかり表通り価格。
でも、きょう1日お天気で、美術館も期待以上で、
お湯も気持ちよかったので許しちゃう。
あー、楽しかった。「またどこかへ、行こうね」






 
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