日本古来の酒造りを守る千葉県「寺田本家」。
そこで学び働く20代の蔵人たち。
生きものである微生物に寄り添う彼らの言葉が実にいい。
農業にも通じるなあと思いながら、
ここ10年勢いにまかせて突っ走り今、
立ち止まり改編期にあるあたしの心にしみます。
「何年、何十年というスパンの(酒造りの)仕事をしていると、
時間の尺度が長い。ゆったりと大きな流れの中にいるのが心地いいんです」
「酒の仕込みは、仕事というより祭のようなものだと感じます」
「(微生物という)自然に従い、自然の循環の中で暮らしていると気持ちいい」
結果を急ぎ、結果を重視し、
プロセスを粗末にしがちな今の世の中。
時間をかけなくては良いものが出来ない味噌や酒と同様に、
にんげんもじっくりと腰を落ち着けて、
磨いていかなくては、力がつかないのではないかと。