シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2008年12月4日

湯たんぽって、言葉の響きがいいですね。
まだそんなに寒い夜ではないけれど、
何かに温められたくて棚の奥から出してきました。
昨年、デザインが気に入って買ったメイドinイングランド。
ぽこぽことポットのお湯を注ぎ入れ、タオルでくるんで布団のなかに。
やわらかな自然のぬくもりです。


2008年12月2日

えっ? ない。 どこ、どこ?
あちらを探しても、こちらをひっくり返しても、ない!
亡くなった父がくれた最後の贈りもの、
姉たちと三人お揃いの大事な指輪をなくしてしまった。
父がいて欲しい場所、たとえば晴れの日や
母や姉たちと揃って出かける日には必ず身につけてきたのに。
デパートの宝石売り場で一緒に選んだ日の
父の満足そうな笑顔を今でも思い出すことができる。
ショックで呆然、椅子に座ったきりロッテの板チョコをバリバリ。
味も分からないまま、1枚ぜんぶ食べてしまった。
気がつけば、夕方。
歩いて来ようと家を出たら、空に木星と金星と三日月。
なくした指輪の金と銀とダイヤモンドのようにきらめいていた。
歩きながら、今更にように父が恋しかった。
寡黙な背中がどれほど娘を思ってくれていたことか。
身勝手な娘は最期まで甘えて、老いた父を十分にいたわりもせず。
作家有島武郎が、子に寄せて書いた一文がある。
「お前たちをどんなに深く愛したものがこの世にいるか、
あるいはいたかという事実は、永久にお前たちに必要なものだ」
必要なものを父は十分に与えてくれ、
人を信頼し、それと同じだけ自分を信頼できる
幸福な人間に育てあげてくれた。
自分もそういう親であらねばと、自省。


 
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