目がかゆい、かゆ~い。 どうしたんだ、このかゆさは 鏡にうつしてみると、うさぎの目、真っ赤か。 はー、ついに来たか、花粉症。 はじめての症状に、ちょっとショック。 眼科に行って診てもらう。 「どう、されましたか?」 「あのぅ、目がかゆくて。とくに左目が・・・・」 「・・・・・?」 「あの、ほら、あの、なんて言うか」 女医さんの目が、ちょっとイラついてる。 大丈夫か、うさぎ。 「あの、ビシビシ・・・・(ああ、ちょっと違う)」 そうです、 ショボショボという擬態語が出てこなかったんです。 お年寄りにはやさしく、 辛抱強く待ってあげなくてはなりません。 それをきょう体感しました。
草原のど真ん中の一本道を あてもなく浪人が歩いている ほとんどの奴が馬に乗っていても 浪人は歩いて草原をつっきる はやく着くのが目的じゃないんだ 雲より遅くて十分だ この星が浪人に見せてくれるものを 見落としたくないんだ 葉っぱに残る朝露 流れる雲 小鳥のちいさなつぶやきを のがしたくない だから 浪人は立ち止まる そしてまた歩きはじめる
山田洋次監督の映画「学校」で、 主人公の少年が幾度もこの詩をつぶやく。 不器用で、まっすぐ。 満一歳、歩きはじめた孫の優大も そんな少年でいてほしい。