シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2009年5月4日

縁側に花のお昼寝用のふとんが干してある。
「バァちゃん、ねむい?」
「うん、ちょっとね」
「じゃ、ここに、ねんちゃい」
お言葉に甘えて敷き布団の上にペタリ。
ちっちゃな手が、
宝物を扱うようにそぉっと掛布ふとんをかけてくれる。
柔軟剤の甘い香りと、
微かにおしっこ臭い幼い匂いにつつまれて寝たふり。
しばらくして、遠くで可愛い声。
「バァちゃん、ねてるから、しずかにね」
パーフェクト!
木々の葉が風に擦れる音をララバイに、
まだ若いバァちゃんはちょっと不埒な夢をみる。
きょうは敬老の日、じゃなくみどりの日。


2009年5月3日

突然の「帰る」メール。
あわてて新幹線口まで迎えに行き、
家に帰る途中スーパーで焼肉の材料と寿司を買う。
相変わらずの息子の帰省パターン。
焼肉ではじまる久しぶりの家ご飯、
仕事はどう?と訊ねたら、その話がいつも面白い。
外部の人に番組ディレクターと間違われ、
ディレクター本人からADのくせに偉そうだと怒られた話。
ADが芸人よりカッコよくなるなと、モード系短髪を禁止された話。
これまでの番組「カンブリア宮殿」からはずされた理由は、
息子いわく「ディレクターとの方向性の違い」。
あのね、と母は諭す。
方向性はね、ADのアナタじゃなくディレクターが決めるの。
ふん、と息子は後部座席で腕を組む。
頬が削げた。それなりに大変なんだろうと思ってみる。
今度は吉本のお笑い番組に回されて、
名うてのチーフディレクターにビシバシ鍛えられている様子。
命を投げ出しても構わないほど可愛い息子。
その気持ちは変わらない、けれど
息子のメールよりこころ待つメールがあることに気づき、
母はこの春、めでたく子離れ完了。


 
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